セミナー概要
セミナーのテーマ
- 曝露限界値に基づく洗浄管理基準の設定
- 目視検査と目視検出限界の設定
- 高分子医薬品における洗浄評価と技術進捗
こんな方におすすめです
- 医薬品製造に関わる技術者
- 品質管理担当者
- 洗浄バリデーションに関心のある方
セミナータイトル | 低分子・高分子の高活性物質を扱う共用設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 |
開催日時 | 【オンライン配信】 【アーカイブ配信】 【オンライン配信】 |
開催場所 | オンライン 【オンライン配信】 |
受講料 | 49,500円 各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。 |
主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | 配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。 ※アーカイブ配信受講の場合は、配信開始日からダウンロード可となります。 |
低分子・高分子の高活性物質を扱う共用設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点
ワーストケースアプローチの根拠
サンプリングポイントの選定根拠
サンプリング時の回収率設定
CHT ~バイオバーデン限度値の設定
・最新の高分子医薬品の曝露限界値と目視検出限界を巡る話題についても解説
・低分子・高分子の洗浄で用いる曝露限界値の設定や曝露限界値に基づく洗浄管理基準の設定の考え方とは?
講師
ファルマハイジーンサポート 島 一己 氏
【講師紹介】https://www.science-t.com/lecturer/16116.html
[主な研究・業務]
封じ込め設備に関するコンサルティング
セミナー趣旨、ポイント
低分子・高分子の高薬理活性物質を扱う共用設備では,品質確保の観点から交叉汚染防止が必須である。そのためには科学的な根拠に基づく洗浄管理が必要とされる。規制から期待されているのは,曝露限界値に基づいて計算される洗浄閾値と,現場で実際的に設定される目視検出限界の2つである。洗浄評価に使われる曝露限界値にあっては,低分子と高分子において違いがあるのが実際である。低分子医薬品では,毒性に基づいて設定される健康ベース曝露限界値(HBEL)が使われる。高分子医薬品では,免疫原生に基づいて設定される安全ベース曝露限界値(SBEL)が使われる。
本セミナーでは,最新の高分子医薬品の曝露限界値と目視検出限界を巡る話題についても触れている。
【得られる知識】
▼低分子・高分子の洗浄で用いる曝露限界値の設定
▼曝露限界値に基づく洗浄管理基準の設定
▼数値シミュレーション事例
▼目視検査
▼今後の洗浄実務の流れと管理
▼洗浄目標の設定
▼ワーストケースアプローチ
▼サンプリング時の回収率
▼CHT
プログラム
1.低分子・高分子高活性物質を扱う共用設備での洗浄に必要なアプローチ
1.1 ライフサイクルアプローチに基づく洗浄バリデーション
1.2 洗浄工程でのリスク評価とQRM
1.3 科学的なツールとしての曝露限界値の利用
1.4 専用化要件の検討
1.5 規制要件としての2つの指標の設定
1.6 ハザードレベルの違いによる洗浄管理
2.健康ベース曝露限界値(HBEL)
2.1 概要
2.2 HBELの定義・位置付け・用語
2.3 HBELの計算式
2.4 毒性データが限定されている場合の対処
2.4.1 TTCの概念による方法
2.4.2 Control Bandingの下限値から求める方法
2.4.3 デフォルトを利用する方法
2.5 洗浄閾値が小さくなる場合の方策~プロダクト特定ADEの考え
2.6 HBELを巡る課題
3.HBELに基づく洗浄管理基準
3.1 製品接触部における洗浄管理基準
3.1.1 洗浄閾値の計算式と用語
3.1.2 洗浄閾値の意味合い
3.1.3 routine cleaning limit
3.1.3 安全マージン
3.2 製品非接触部における洗浄管理基準
3.3 封じ込め機器内の間接製品接触面における洗浄管理基準
3.4 間接製品接触面の考えによる洗浄バリデーション軽減策
3.5 伝統的な洗浄管理基準の取り扱い
4.目視検査
4.1 目視検査の位置付け
4.2 目視で検出できるレベル
4.3 目視検出限界の設定方法論
4.4 目視検出限界をめぐる課題
4.5 目視検出限界を唯一の基準とする議論
4.6 目視検出限界に関する指摘事例についてのワークショップ
5.洗浄評価シミュレーション
5.1 シミュレーションの前提条件と計算結果
5.2 ハザードレベルと洗浄閾値の数値
5.3 洗浄閾値と目視検出限界の関係
5.4 シミュレーションからの知見
6.ハザードレベルに応じた洗浄目標の設定
6.1 安全マージンを考慮した洗浄目標設定
6.2 洗浄閾値が比較的に高い場合への対応
6.3 洗浄閾値が極端に低い場合への対応
6.4 ケーススタディその1
6.5 ケーススタディその2
6.6 ケーススタディその3
6.7 次製品の使われ方による洗浄閾値の調整
7.今後の洗浄バリデーションの流れ
8.高分子医薬品の洗浄評価における技術進捗の現在地
8.1 中分子・高分子医薬品のPDE設定
8.2 洗浄工程の特徴
8.3 規制からの期待
8.4 高分子医薬品の洗浄評価~ BioPhorum Groupからの提案
8.5 BioPhorum Groupからの提案における問題点
8.6 免疫原生に基づく限度値設定の提案
8.7 免疫原生に基づく限度値を用いる持ち越し計算と計算例
8.8 免疫原生に基づく限度値の最近提案事例
8.9 不活化断片化したタンパク質の目視検出限界の設定
8.10 洗浄閾値と目視検出限界の位置関係
8.11 不活化断片化検証の高度化
8.12 高分子医薬品の洗浄評価の流れ
8.13 高分子医薬品における洗浄評価のまとめ
9.洗浄評価管理で話題となる項目
9.1 ワーストケースアプローチの根拠
9.2 サンプリングポイントの選定根拠
9.3 サンプリング時の回収率設定
9.4 CHT ~バイオバーデン限度値の設定
□質疑応答□