高分子膜のガス透過メカニズムと高分子CO2分離膜の技術動向

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • 高分子膜のガス透過メカニズム
  • 高分子CO2分離膜の技術動向
  • 膜分離の基礎と応用

こんな方におすすめです

  • 化学産業の技術者
  • ガス分離技術に興味のある方
  • 低炭素社会実現に向けた技術に関心のある方
セミナータイトル高分子膜のガス透過メカニズムと高分子CO2分離膜の技術動向
開催日時

【オンライン配信】
2025年7月25日(金)13:00~16:30
お申し込み期限:2025年7月25日(金)12:30まで

・このセミナーはアーカイブ付きです。
 視聴期間:7月26日(土)~8月1日(金)
・セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
・オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。

開催場所

オンライン

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。

受講料49,500円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。

高分子膜のガス透過メカニズムと高分子CO2分離膜の技術動向

■膜によるガス分離の基礎■ ■ミクロ孔多孔質無機膜との比較■ ■膜モジュールと膜分離プロセス■
■促進輸送膜も加えた高分子膜のガス透過分離メカニズム、最近の研究開発動向を解説■

★ アーカイブ配信のみの受講もOKです。
★ 二酸化炭素の分離回収技術に期待される分離膜を用いたガス分離法とは!
★ 大学講義でもあまり扱われない膜分離をわかりやすく解説します。

講師

山口大学 大学院創成科学研究科 教授 田中 一宏 氏
<経歴>
1988年 山口大学 工学部 助手
1998年 山口大学 工学部 助教授
2021年 山口大学 創成科学研究科 教授
<研究内容・専門>
膜分離工学、ガス分離用高分子膜、ガス分離炭素膜
<活動>
化学工学会、高分子学会、日本膜学会
<主な受賞>
Outstanding Paper Award of 2006, Journal of Chemical Engineering of Japan 化学工学会
<WebSite>
https://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~tnkkzhr/

セミナー趣旨、ポイント

 分離膜を用いたガス分離法は低炭素社会の構築に必要な二酸化炭素の分離回収技術の一つとして期待されている。原理的に消費エネルギーが少ないためであるが、実用化には十分な性能を有する分離膜の存在が不可欠である。膜の素材は高分子と無機材料に大別できる。分離性能は無機膜の方が高いが、コストなどの理由から未だ普及はしていない。
 一方、高分子膜は特定の分野では利用が進んでいる。今後、高分子膜が多方面にも利用され、また、製造コスト低減による無機膜の利用も進むと考えられるが、大学等の講義で膜分離が扱われることはほとんどない。
 そこで本講座は、化学産業の技術者が膜ガス分離に対する理解を深めることを目的に、促進輸送膜も加えた高分子膜のガス透過分離メカニズムを解説し、最近の研究開発動向を概観する。

得られる知識

・膜ガス分離の基礎と特徴
・高分子膜中の低分子の透過メカニズム
・溶解拡散機構と高分子物性との相関

プログラム

1.膜ガス分離の基礎
 1.1 膜ガス分離の概要と特徴
 1.2 透過係数とパーミアンス
 1.3 分離係数
 1.4 膜性能の評価法

2.高分子膜のガス透過メカニズム 
 2.1 高分子鎖の凝集体
 2.2 溶解拡散機構
 2.3 ガスの分子サイズと凝縮性
 2.4 ガス透過特性
 2.5 ゴム状態とガラス状態
 2.6 自由体積
 2.7 透過性を決める因子
 2.8 高分子膜の性能限界

3.膜モジュールと膜分離プロセス 
 3.1 膜の断面方向
 3.2 膜の種類と製膜法
 3.3 膜モジュールの種類
 3.4 膜モジュールの性能

4.高分子CO2分離膜の技術動向
 4.1 TR膜
 4.2 PIM膜
 4.3 MMM
 4.4 官能基の導入
 4.5 PEO膜
 4.6 促進輸送膜
 4.7 高分子膜の現状と課題

5.ミクロ多孔質無機膜との比較 
 5.1 炭素膜、シリカ膜、ゼオライト膜
 5.2 ガス透過特性の比較
 5.3 分離性能の比較

6.まとめ

  □質疑応答□