燃料電池・水電解におけるセル/電極触媒の構造解析と劣化メカニズムの解明

  • 開催日2025年8月20日(水)
  • 形態オンライン【アーカイブ配信あり】

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • 燃料電池・水電解セルの構造と特性の関係
  • SEM、TEM、FIB、XRD、XAFS、XPSを用いた構造観察・分析手法
  • 燃料電池・水電解セルの観察用試料調製方法とオペランド観察

こんな方におすすめです

  • 燃料電池・水電解材料の評価・分析に携わる方
  • 電池など複合材料の構造解析に関心のある方
  • 水素エネルギー関連技術に興味のある技術者
セミナータイトル燃料電池・水電解におけるセル/電極触媒の構造解析と劣化メカニズムの解明
開催日時

【オンライン配信】
2025年8月20日(水)13:00~16:30
お申し込み期限:2025年8月20日(水)12:30まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年9月3日(水)~2025年9月17日(水)
お申し込み期限:2025年9月3日(水)まで

開催場所

オンライン

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。

受講料49,500円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。
※アーカイブ配信受講の場合は、配信開始日(9/3)からダウンロード可となります。

燃料電池・水電解におけるセル/電極触媒の構造解析と劣化メカニズムの解明

― 固体高分子形・固体酸化物形燃料電池/水電解セルの構造や組成変化、劣化要因の分析手法 ―

 本セミナーでは、固体高分子形・固体酸化物形の燃料電池および水電解セルにおいて、電極触媒やセル構造に起こる変化を的確に捉えるための観察・分析手法、オペランド計測技術、および試料調製の工夫について、最新の知見を交えて解説します。
 SEM、TEM、FIB、XRD、XAFS、XPSによる観察・分析手法に加え、実際の測定例を通じて、セル劣化メカニズムの理解や構造最適化に役立つ情報が得られます。

■ セミナーのポイント■
・「燃料電池・水電解セル」各部位の構造と特性の関係と、電気化学反応に伴う構造変化
・SEM、TEM、FIB、XAFS、XPSによる燃料電池・水電解セルの構造観察・分析手法、実際の分析事例
・状況や目的に応じた構造解析・観察用試料調製方法やオペランド観察の実践例

講師

九州大学 水素エネルギー国際研究センター 教授 博士(工学) 松田 潤子 氏
[ご専門]材料科学、電子顕微鏡関連
[ご経歴]
メーカーにてセラミックス材料の開発に従事。東京大学、国際超電導産業技術研究センターおよび産業技術総合研究所を経て、2011年から九州大学にて水素貯蔵、燃料電池、水電解など水素関連材料の構造解析(劣化メカニズム解明やその場観察)を行う。

セミナー趣旨、ポイント

 近年、脱炭素化社会の実現に向けた様々な取り組みが行われている中、クリーンなエネルギー媒体として水素が注目されている。本セミナーでは、水素の製造・循環に関わる水電解・燃料電池材料の開発に必要な構造解析手法および方法について解説する。
 燃料電池や水電解セルは、長時間試験後の構造を観察すると様々な変化が見られ、それがセル性能低下と関係する。その劣化メカニズムを解明するには、試験前後のセルの構造を観察して比較するのが一的である。また、セルの作動環境を模擬した条件で電極触媒の構造・組成変化をその場観察する方法もある。
 一方、セルの構造と性能の関係がわかると、高性能セルの構造設計に関する知見が得られる。本セミナーでは、セル各部位の構造と特性の関係や、電気化学反応に伴う構造変化について言及した後、様々な状況や目的に応じた構造解析・観察用試料調製方法について述べる。

こんな方におすすめ

・燃料電池・水電解材料の評価・分析、特に構造解析に携わっている方
・電池など複合材料の構造解析にお悩みの方、ご興味のある方

得られる知識

・燃料電池・水電解材料の観察用試料調製方法と構造解析の進め方
・燃料電池・水電解材料の性能と構造の関係

プログラム

1.燃料電池・水電解とエネルギーシステム
 (1)世界と日本の水素政策
 (2)燃料電池・水電解の種類と特徴

2.燃料電池・水電解セルの構造と特性
 (1)固体高分子形燃料電池・水電解セルの構造と特性
  (a)セル各部位と特性の関係
  (b)電気化学反応に伴う構造変化
 (2)固体酸化物形燃料電池・水蒸気電解セルの構造と特性
  (a)セル各部位と特性の関係
  (b)電気化学反応に伴う構造変化

3.燃料電池・水電解の電極触媒およびセルの構造観察・分析法
  ~測定原理・方法、測定例~
 (1)X線回折(XRD)
 (2)走査型電子顕微鏡(SEM)
 (3)集束イオンビーム加工観察(FIB-SEM)
 (4)透過電子顕微鏡/走査透過電子顕微鏡(TEM/STEM)
 (5)高エネルギー放射光X線を用いた分析(X線吸収分光(XAFS))
 (6)その他:X線光電子分光法(XPS)など

4.燃料電池・水電解の電極触媒およびセルの観察用試料調製法
 (1)粉砕法
 (2)機械研磨
 (3)ミクロトーム
 (4)イオンミリング
 (5)集束イオンビーム加工法(FIB)

5.燃料電池・水電解の電極触媒およびセルのオペランド観察・測定
 (1)固体高分子形燃料電池を対象としたその場観察・オペランド測定
 (2)固体酸化物形燃料電池・水蒸気電解セルのその場観察・オペランド測定

 □質疑応答□