リチウムイオン電池のバインダーの基礎と開発動向

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • リチウムイオン電池の基礎とバインダーの役割
  • バインダーの材料開発動向と次世代電池への応用
  • ドライプロセス(ドライ電極)とバインダーの関係

こんな方におすすめです

  • リチウムイオン電池の基礎知識を深めたい方
  • 電池材料、特にバインダーの研究開発に携わる方
  • 次世代電池やドライプロセス技術に関心のある方
セミナータイトルリチウムイオン電池のバインダーの基礎と開発動向
開催日時

【オンライン配信】
2025年8月20日(水)10:30~16:30
お申し込み期限:2025年8月20日(水)10:00まで

・このセミナーはアーカイブ付きです。
 視聴期間:8月21日(木)~8月27日(水)
・セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
・オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。

開催場所

オンライン

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。

受講料55,000円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。

リチウムイオン電池のバインダーの基礎と開発動向

~現行電池のバインダーと開発動向、次世代電池やドライプロセスで必要なバインダー等~

★リチウムイオン電池の「バインダー」に着目して詳しく解説!
 ・リチウムイオン電池についての基礎的情報
 ・バインダーの役割と現在主に使われている材料
 ・最近のバインダー開発の動向、次世代電池で使われると見込まれるバインダー
 ・ドライプロセス(ドライ電極)の概要と検討されているバインダー
などなど、基礎から今後への考察まで、人気講師が解説します。

講師

(株)スズキ・マテリアル・テクノロジー・アンド・コンサルティング
代表取締役社長 技術コンサルタント  鈴木孝典 氏
[略歴]
1986年4月 (株)クレハ(当時:クレハ化学工業(株))入社 総合研究所 ポリフェニレンスルフィド(PPS)重合条件の検討、該社初の量産プラントの立ち上げスタッフとして勤務
1989年4月 ポリプラスチックス(株)(出向) フォートロン開発部 PPS樹脂市場開発・技術サポート
1994年4月 総合研究所 加工技術研究所 射出・押出成型用コンパウンド研究
1994年4月 KPS部 PPS市場開発、PPS樹脂・コンパウンド・機能性フィルム市場開発
1997年4月 機能樹脂部(アカウントマネージャー) フッ化ビニリデン・電池材料・PPS樹脂材料開発・市場開発
2001年4月 機能材料部 (フッ素樹脂担当マネージャー) 電池材料用途フッ化ビニリデンの材料開発、営業・市場開発
2002年4月 大阪支店 (機能材料部長) ポリフェニレンスルフィド、フッ化ビニリデン、カーボンファイバー、特殊活性炭、炭素繊維系断熱材、制電樹脂、光学樹脂、電池向けフッ化ビニリデンバインダーの市場開発、営業、技術サポート管掌。材料開発支援。 部署売上:50億円/年
2011年4月 (株)クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン出向(開発担当部長) 電池向けフッ化ビニリデンバインダー・負極用炭素材料の開発。テクニカルサポート。 品質保証部長(兼務) ISO9001取得プロジェクトで品質保証システムの構築指揮。(2012年12月認証)
2012年9月 (株)クレハ 退職
2012年10月 アルケマ(株)入社 (2018年12月31日退社) 京都テクニカルサービスセンター (シニアディベロップメントマネージャー)
2020年3月 (株)スズキ・マテリアル・テクノロジー・アンド・コンサルティングを設立 代表取締役社長に就任

セミナー趣旨、ポイント

 リチウムイオン電池材料の中でバインダーは主材料ではありません。そのため、なかなか話を聞く機会が少ない事と思います。
バインダーは電池の中で活物質を電極状に塗りつける為の糊でですが、電池の中という環境は、活物質だけで無く、電解液、セパレータ、導電助剤などと一緒に深く関わり合いながら使用されるという非常に大事な役割を担っている。
 本セミナーでは、バインダーの基礎について解説するとともに、最近の材料開発の動向や次世代二次電池・ドライプロセスにおいてバインダーをどのように考えるかについてもご説明いたします。

得られる知識

・リチウムイオン電池およびバインダー技術の基本情報と最近の話題
・次世代二次電池の概要、特徴、問題点、市場性の考え方、バインダーに対する要求特性など
・ドライプロセス(ドライ電極)についての知識
・新聞を賑わす電池の動向について材料の切り口からの理解

プログラム

1.リチウムイオン電池市場
  1.1 xEVリチウムイオン電池市場
  1.2 正極活物質別LiB市場の伸長
  1.3 リチウムイオン電池生産量の推移(長期)

2.リチウムイオン電池とバインダーの基礎
  2.1 リチウムイオン電池とはどんな電池か?
  2.2 バインダーの役割
  2.3 なぜPVDF、SBRなのか

3.リチウムイオン電池の性能とバインダーの関係
  3.1リチウムイオン電池に求められる性能
  3.2 個々の要求に対するバインダーからの対応
  3.3 高接着性バインダー
  3.4 水系バインダー
  3.5 セパレーターコーティング用バインダー

4.正極の高電圧化、負極の高容量化、電池長寿命化への対応
  4.1 正極高電圧化
  4.2 負極高容量化
  4.3 長寿命化

5.次世代二次電池の候補とバインダー
  5.1 リチウム金属負極電池
  5.2 Si系負極材料
  5.3 全固体電池
  5.4 ナトリウムイオン電池
  5.5 リチウム硫黄電池
  5.6 リチウム空気電池

6.ドライプロセスにおけるバインダー
  6.1 ドライプロセスの種類
  6.2 ドライプロセスの利点
  6.3 ドライプロセスの問題点・課題
  6.4 バインダーからのアプローチ

7.最近のバインダー材料開発に関する話題 
  7.1 テスラ4680電池の話題
  7.2 トヨタの電池戦略とバインダー
  7.3 ホンダの全固体電池
  7.4 日産自動車の全固体電池とバインダー
  7.5 中国電池メーカーの電池開発

8.その他

□ 質疑応答 □