これだけは押さえておきたい”最新”工業触媒の基礎知識

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • 工業触媒の基礎知識と開発方法
  • 触媒の劣化対策と長寿命化技術
  • CO2削減に貢献する触媒技術

こんな方におすすめです

  • 化学に関する知識を持つ方
  • 地球温暖化対策に関心のある方
  • 触媒の開発・プロセス運転に携わる技術者
セミナータイトルこれだけは押さえておきたい"最新"工業触媒の基礎知識
開催日時 会場受講、オンライン配信

2025年9月25日(木)10:30~16:30
お申し込み期限:2025年9月25日(木)10:00まで

【会場受講】
東京・品川区大井町 きゅりあん 5F 第1講習室

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

開催場所

■会場受講
東京都東京・品川区大井町
きゅりあん 5F 第1講習室

■会場(リアル)
受講方法・接続確認はこちら(申込み前に必ずご確認ください)

受講料55,000円

S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用
・早期申込割引価格対象セミナー【オンライン配信セミナー1名受講限定】

主催サイエンス&テクノロジー
備考■配布資料
会場受講:セミナー当日に会場にて製本テキストを配布
オンライン受講:PDFテキスト(印刷不可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりよりダウンロード可となります。

これだけは押さえておきたい”最新”工業触媒の基礎知識

~工業触媒の最適化・劣化対策・長寿命化・再生方法~

工業触媒をどのように開発し、どのように使うべきなのか?
劣化対策や長寿命化はどのようになされるべきなのか?
 本セミナーでは、工業触媒の使用方法、活性や選択性の向上方法、評価や試験のやり方、劣化原因・劣化メカニズムとその対策、寿命推定、長寿命化に際しての考え方等など、工業触媒を扱う技術者にとっての必須知識を余すところなく解説します。

講師

アイシーラボ 代表 室井 髙城 氏
元エヌイー・ケムキャット執行役員。元BASF首席顧問。一貫して工業触媒の開発に従事。

【略歴】
1968年
 福島工業高等専門学校 工業化学科 卒業
 住友金属鉱山株式会社 入社
 住友金属鉱山中央研究所配属
1969年
 日本エンゲルハルド株式会社(現エヌ・イーケムキャット(株))
 市川研究所 出向
1970年
 日本エンゲルハルド株式会社 本社営業第一部
 化学触媒の販売、自動車触媒の販売に従事
1972年
 日本エンゲルハルド株式会社 大阪支店
 カスタム触媒の開発に従事
 公害防止VOC除去触媒の開発
1982年
 日本エンゲルハルド株式会社 本社営業第一部
 カスタム触媒の開発
 Engelhard社(現BASF Catalysts )のProcessの ライセンシング
 カスタム触媒開発グループリーダー
1998年
 エヌ・イーケムキャット株式会社(旧日本エンゲルハルド株式会社)
 化学触媒事業部 事業部長 
2000年
 理事・化学触媒事業部 事業部長
2002年
 事業開発部 燃料電池触媒&新規事業担当部長
 Engelhard社(現BASF Catalysts) ポリオレフィン触媒担当
2003年
 執行役員 化学触媒事業部
2005年
 触媒学会功績賞
2006年
 触媒学会副会長
 早稲田大学客員研究員
2007年
 エヌ・イーケムキャット株式会社 常勤顧問
 神奈川大学非常勤講師  
2008年
 エヌ・イーケムキャット株式会社退社
 アイシーラボ (工業触媒コンサルタント) 設立
 BASFジャパン主席顧問
2009年
 日本ガス合成執行役員
2012年
 フロンティアラボ顧問
2014年
 NEDO 戦略センター 客員フェロー

【主な著作】
2003年「工業貴金属触媒」JITE社
2008年「工業触媒の劣化対策と再生、活用ノウハウ」S&T社
2010年「エネルギー触媒技術」監修 S&T社
2013年「新しいプロピレン製造プロセス」監修 S&T出版
2013年「工業触媒の最新動向」CMC出版
2013年「シェールガス・オイル革命の石油化学への影響」S&T出版
2014年「シェールガス革命 “第二の衝撃”」日刊工業新聞社
2017年「触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略」シーエムシー・リサーチ
2019年「触媒からみる二酸化炭素削減対策2020」シーエムシー・リサーチ
2020年「触媒からみる二酸化炭素削減対策2020」シーエムシー・リサーチ
2021年4月「触媒からみる炭素循環(カーボンリサイクル)技術2021」シーエムシー・リサーチ
2022年8月「カーボンニュートラルのためのグリーン燃料と化学品」シーエムシー・リサーチ
2023年2月「グリーン燃料とグリーン化学品製造 ―技術開発とコスト―」 サイエンス&テクノロジー

【専門】
工業触媒の開発がライフワーク、二酸化炭素削減触媒技術

セミナー趣旨、ポイント

 工業触媒は歴史と共に変遷してきた。石炭化学は石油化学に替わり、更に天然ガスが用いられ始めたが、今や、再生可能エネルギーやバイオマス原料に変わりつつある。触媒は目的ではないので、これらの原料を用い、人類に必要なものを作り出す重要な手段である。従来にない工業触媒の開発と応用が必要である。これらについて解説する。

こんな方におすすめ

・化学に知識のある者
・地球温暖化対策を必要と考えている者
・触媒の開発に携わっている技術者
・触媒プロセスを運転している技術者

得られる知識

・工業触媒の基礎
・工業触媒の開発方法
・工業触媒の最適使用法
・工業触媒の劣化
・工業触媒の長寿命化
・CO2原料燃料、化学品製造技術
・工業触媒の再生法

プログラム

1.工業触媒の基本
 1.1 工業触媒の寿命
 1.2 触媒の活性を向上させる方法
 1.3 触媒の実際的な使用方法
  ・メタネーション反応(発熱の抑制)
  ・逆シフト反応 (CO2のCOへの還元)
  ・CO2原料メタノール合成反応(脱水による転化率の向上
  ・CO2原料FT合成触媒
  ・MTG (Methanol to Gasoline) プロセス
  ・MTO (Methanol to Olefins) プロセス
  ・MTA (Methanol to Aromatics) プロセス
  ・廃食油からのSAFの製造プロセス
 1.4 金属使用量の削減法
  ・自動車触媒、燃料電池、PEM
 1.5 選択性の向上法
  ・選択的FT合成、カプセル触媒
 1.6 多元機能触媒
  ・合成ガスからエチレンの合成 
  ・合成ガスからオレフィンの合成
  ・合成ガスからエタノールの合成

2.触媒試験方法
 2.1 懸濁床触媒の試験法
 2.2 固定層触媒の試験法

3. 工業触媒の開発の方法
 3.1 マイクロリアクターによる触媒探査法
 3.2 ハイスループットスクリーニング
 3.3 触媒インフォマテックス

4.触媒劣化
 4.1 触媒の劣化原因
 4.2 劣化原因の究明法
  ・劣化触媒の分析
  ・再生による推定

5.触媒寿命の推定
 5.1 反応温度分布からの推定法
 5.2 迅速寿命試験による推定法

6.触媒劣化対策
 6.1 前処理による劣化対策
  ・重金属、H2S、シロキサン除去
  ・ウッドマスから無機塩の除去
  ・バイオマス合成ガスから微量S除去、HCN除去
  ・廃プラ分解油、分解ガスからの塩素除去、H2の精製、CO2の精製
  ・都市ごみ合成ガスの精製、タールの除去
 6.2 運転法による劣化対策
 6.3 反応装置設計による劣化対策
  ・希釈反応
  ・多段反応装置

7.長寿命触媒の開発
 7.1 耐熱触媒の開発
  ・改質触媒(部分酸化触媒)、自動車触媒、メタノール合成触媒
 7.2 シンタリング抑制触媒
  ・耐熱性担体、 合金触媒
 7.3 カーボン析出の抑制
  ・ドライリフォーミング触媒
 7.4 耐硫黄触媒の開発
 7.5 ゼオライト触媒の耐久性向上

8.再生方法
 8.1 オンサイトによる再生
 8.2 オフサイトによる再生
 8.3 ゼオライト触媒の再生

9.まとめ

□ 質疑応答 □