セミナー概要
セミナーのテーマ
- 高分子の延伸工程と基礎
- 延伸による分子配向と理論
- 配向結晶化による構造形成と物性制御
こんな方におすすめです
- 繊維やフィルムの製造に携わる技術者
- 高分子材料の物性制御に関心のある研究者
- 延伸工程の基礎知識を深めたい方
セミナータイトル | 高分子の延伸における分子配向・配向結晶化と物性制御のメカニズム |
開催日時 | 【ライブ配信】 2025年11月14日(金)13:00~17:00 【アーカイブ配信】 ・このセミナーはアーカイブ付きです。 |
開催場所/配信の補足・注意事項 | 【ライブ配信】 |
受講料 | 49,500円 定価:本体45,000円+税4,500円 主催会社の会員ページ上に視聴や資料の案内がございますので、S&T会員登録が必須となります。未登録の場合、主催会社より新規登録手続きをさせていただきます。
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主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | ■配布資料 製本テキスト(開催日の4、5日前に発送予定) ※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。 ※Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。 |
高分子の延伸における分子配向・配向結晶化と物性制御のメカニズム
~延伸工程・分子配向の基礎から分かりやすく解説~
・延伸装置と延伸条件、加わる力と変形、延伸の基礎方程式(温度・応力・歪の推定)とその応用、形成される構造といった、延伸の必要知識。
・分子配向の要素・形態・配向度、延伸による分子配向理論、複雑な配向結晶化のメカニズム、延伸による物性と構造の制御。
など、延伸・配向の基礎、配向結晶化による構造形成・物性制御のメカニズムについて、最新の研究成果を交えて解説します。
講師
信州大学 繊維科学研究所 特任教授 工学博士 大越 豊 氏
専門:繊維材料学・高分子成形加工
所属学会:繊維学会/高分子学会/プラスチック成形加工学会/日本レオロジー学会
HP: http://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/soar/profile.do?lng=ja&id=jUkejekV
セミナー趣旨、ポイント
フィルム・繊維を構成する高分子は細くて長い分子鎖からなり、多くは結晶性であるため、それらの物性は延伸工程によって形成される分子配向や結晶化度に強く依存する。延伸工程での分子配向・結晶化を考える際に重要になるのが「配向結晶化」の概念である。この配向結晶化は、通常の結晶化よりも遙かに速く、また形成される構造も大きく異なり、強くてしなやかになるなど、繊維やフィルムの物性発現にも大きく影響している。
このセミナーでは、繊維やフィルムの延伸と配向の基礎を踏まえた上で、配向結晶化によって構造が形成され、それが物性を決定するメカニズムを、最新の研究成果を交えてわかりやすく解説する。力学物性と光学物性を例として説明するが、配向結晶化による構造形成と物性発現メカニズムに関する考え方は、これら以外の物性制御にも共通して適用できる。
プログラム
1.高分子の延伸工程
1.1 延伸装置と延伸条件
1.2 延伸工程で加わる力と変形
1.3 延伸の基礎方程式
1.4 延伸で形成される構造
1.5 延伸形態
2.延伸による物性制御
2.1 延伸条件・構造・物性
2.2 極限構造と力学物性
2.3 延伸による力学物性制御
2.3.1 ヤング率
2.3.2 熱収縮
2.3.3 強度と伸度
3.延伸による構造制御
3.1 分子配向の3要素
3.1.1 配向形態
3.1.2 配向要素
3.1.3 配向度
3.2 分子配向と複屈折
3.2.1 複屈折と屈折率楕円体
3.2.2 Lorentz-Lorenz式と固有複屈折
3.3 延伸による分子配向
3.4 配向結晶化と繊維構造形成
□ 質疑応答 □