セミナー概要
セミナーのテーマ
- 医薬品の外観検査基準の設定と妥当性評価
- 外観検査員の育成と認定制度
- GMP遵守による品質確保と不良品排除
こんな方におすすめです
- 医薬品製造に関わる品質管理担当者
- 外観検査業務に携わる検査員
- GMPに関する知識を深めたい方
セミナータイトル | 医薬品の特性を踏まえた外観目視検査基準の設定と検査結果の妥当性評価および検査員の育成・認定 |
開催日時 | 【ライブ配信】 2025年8月25日(月)10:30~16:30 【アーカイブ配信】 |
開催場所/配信の補足・注意事項 | 【ライブ配信】 |
受講料 | 55,000円 定価:本体50,000円+税5,000円 主催会社の会員ページ上に視聴や資料の案内がございますので、S&T会員登録が必須となります。未登録の場合、主催会社より新規登録手続きをさせていただきます。
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主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | ■配布資料 ライブ配信受講:製本テキスト(開催日の4、5日前に発送予定) ※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、 開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。 ※Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。 アーカイブ配信受講:製本テキスト(開催日を目安に発送) |
医薬品の特性を踏まえた外観目視検査基準の設定と検査結果の妥当性評価および検査員の育成・認定
~GMPを遵守した品質確保・不良品排除の体制構築~
~自動検査システム導入の実例とAIを活用した外観目視検査の考え方~
医薬品の外観検査員は、異物混入を原因とする医薬品の自主回収を防ぐ為に、
検査により不良品を排除することだけでなく、
検査結果から得られる情報を基に工程改善に繋げる必要性が求められる。
本講演では、固形製剤、注射剤の外観検査の実態を把握し、
医薬品の要求品質の明確化と目視検査の効率化の考え方、手順、
検査の妥当性評価について解説する。
また、外観不良・異物混入の背景となる様々な事象について、
実地監査で観察された具体的な発生源の紹介や検査基準のすり合わせ、限度見本の活用、立会検査のポイント、AIの活用についても解説する。
講師
C&J 代表
新井 一彦 氏
【略歴】
大学院(薬学部)修了後、化学会社にてバイオテクノロジー利用による探索研究。その後、製造管理者として、無菌製剤工場の立ち上げ、製造管理、品質管理、品質保証を担当。平成17年の改正薬事法完全施行に合わせ、新たに製造販売業を取得するため某ジェネリックメーカーの設立に関与。取締役信頼性保証本部長として総括製造販売責任者の責務を担った。
現在、C&J代表として、講演、執筆、GMPコンサル業務活動を推進。
【主な研究・業】
・GQP/GMPにおける品質保証業務全般
・国内・海外製造所のGMP監査、PMDAによるGMP適合性調査同行及び対応
セミナー趣旨、ポイント
異物混入を原因とする医薬品の自主回収は、各社の様々な取り組みにも係わらずなくなることはない。
本講演では、固形製剤、注射剤の外観検査の実態を把握し、製品品質の向上のために、医薬品の要求品質の明確化と目視検査の効率化の考え方、手順、および検査の妥当性評価について解説する。外観検査業務は、地道な継続的な作業となるが、検査により不良品を排除することだけでなく、検査結果から得られる情報を基に工程改善に繋げることを目指すべきである。
また、外観不良・異物混入の背景となる様々な事象(製造委託先管理等)について、実地監査で観察された具体的な発生源の紹介や検査基準のすり合わせ、限度見本の活用、立会検査のポイント、AIの活用についても解説する。
得られる知識
・医薬品の外観検査に求められること
・検査基準設定の考え方
・外観検査員の育成(認定)
・固形製剤の外観検査の特徴
・注射剤の外観検査の特徴
・容器/包装材料に由来する異物の管理
・外観検査結果に基づく品質改善
・製造環境調査に基づく異物対策
・外観検査の妥当性検証
・製造委託先の異物管理
プログラム
1.医薬品の特性
1.1 医薬品の社会的使命
1.2 医薬品の製造に関わる全ての人が目指すべきこと
2.医薬品に求められる品質
2.1 外観不良は、どこで発見されるのか?
2.2 医薬品の回収情報
2.3 医薬品等の回収について
2.4 異物が原因の回収事例
3.目視検査員の教育訓練
3.1 教育訓練
3.2 目視検査実施手順書のポイント
3.3 計画的実施
3.4 教育訓練の工夫
3.5 教育の有効性の評価
3.6 認定制度
4.GMP遵守による医薬品の品質確保
4.1 GMPとは
4.2 GMPソフトとハード
4.3 GMPの三原則
5.医薬品の外観検査に求められること
5.1 製品の品質保証
5.2 医薬品の多様性
5.3 要求品質の明確化
5.4 検査基準の設定
5.5 不良見本等に関するPMDAの指摘事項
6.外観検査の流れ
6.1 GMP事例集2022より
6.2 検査に先立って考えておくべきこと
6.3 外観検査が必要な項目
6.4 5つの「みる」の改善サイクル
6.5 休憩と目休め
7.固形製剤の外観検査
7.1 内服固形製剤製造工程
7.2 想定される不具合(固形製剤)
7.3 外観目視検査機
7.4 検査手順書作成のポイント
7.5 一次包装の外観検査
8.注射剤の外観検査
8.1 注射剤製造工程
8.2 想定される不具合(注射剤)
8.3 流通過程、医療機関で発生する不具合
8.4 一次包装品(注射剤)の外観検査(ラベル検査)
9.自動検査システム
9.1 検査員の個人差と経験差
9.2 自動検査機の特性
9.3 固形製剤用自動検査機の例
9.4 注射剤用自動検査機の例
10. AIを活用した外観検査
10.1 AIを活用した医薬品の外観検査の考え方
10.1.1 錠剤外観検査システム
10.1.2 包装検査への応用
10.1.3 リアルタイム異常検知システム
10.2 AIを活用した医薬品の外観検査機の例
11.検査の妥当性検証
11.1 JIS Z9015-1抜き取り検査方式
11.2 AQLの考え方
11.3 製造委託品の異物管理(国内外)
12.外観検査結果の評価・解析
12.1 外観不良のトレンド分析
12.2 異物ライブラリー作成の考え方
12.3 改善の手順
12.4 生体由来異物対策(体毛、毛髪等)
12.5 防虫対策
13.異物発生源となる箇所
13.1 事例写真紹介
<これまでのセミナーで質問の多かった事項に対するQ&A集>
◆ 質疑応答 ◆