セミナー概要
セミナーのテーマ
- 超臨界流体染色・加工技術とその応用
- エアロゲル繊維による断熱技術
- 構造色繊維による次世代染色技術
こんな方におすすめです
- 繊維産業の技術者
- 繊維素材の選択に関わる消費者
- サステナブルな技術に関心のある方
セミナータイトル | サステナブル化に向けた繊維産業の次世代技術 |
開催日時 | 【ライブ配信】 2025年10月7日(火)13:00~16:30 【アーカイブ配信】 ・このセミナーはアーカイブ付きです |
開催場所/配信の補足・注意事項 | 【ライブ配信】 |
受講料 | 49,500円 定価:本体45,000円+税4,500円 主催会社の会員ページ上に視聴や資料の案内がございますので、S&T会員登録が必須となります。未登録の場合、主催会社より新規登録手続きをさせていただきます。
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主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | ■配布資料 PDFデータ(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、主催会社様HPのS&T会員マイページよりダウンロード可となります。 |
サステナブル化に向けた繊維産業の次世代技術
~水レス染色、染料レス加工、新規脱色技術に新規断熱繊維まで~
水資源の消費・廃水汚染・エネルギー消費・・・ 環境負荷が大きいとされてきた繊維産業に今、
── 水を使わない超臨界流体染色技術 ── リサイクルにも期待の超臨界流体脱色技術
── 染料を使わない次世代染色技術 ── 省エネに貢献する次世代断熱繊維技術
などなど、持続可能性と機能性の両立をめざす革新的技術開発が進展中。その注目技術を一堂に解説。
繊維を提供する側の技術者の知見向上はもちろん、素材を選び活用する側の“責任ある選択”が問われる今、
繊維ユーザーにもおすすめの一講です。
講師
国立大学法人福井大学 学術研究院 工学系部門 繊維先端工学講座 教授 博士(工学) 廣垣 和正 氏
【専門】繊維材料、染色化学
【紹介】
(兼任)
産学官連携本部 産学官連携部門 共同研究推進部長
カーボンニュートラル推進本部
ドラマチック・ウェザーサイエンス研究センター 副センター長
サスティナブル・ライフ研究部長
(学会・社会活動)
繊維学会 正会員
・繊維学会誌編集委員会 編集委員
・北陸支部 幹事
・超臨界流体研究委員会 副委員長、幹事
・染色研究委員会 幹事
・繊維加工研究委員会 会員
日本繊維機械学会 正会員
・理事
・染色加工研究委員会 運営委員
・Journal of Textile Engineering編集委員会 編集委員
化学工学会 超臨界流体部会 会員
・幹事
・材料・合成分科会 副代表
ふくいオープンイノベーション推進機構 会員
NPO法人繊維技術活性化協会(TAA) 会員
繊維加工技術研究会 特別会員
福井大学工業会 常任理事
【Webページ】
福井大学 廣垣研究室
http://acbio2.acbio.u-fukui.ac.jp/indphy/hirogaki/
セミナー趣旨、ポイント
繊維の加工は水を媒体に染料や機能性物質を吸尽させ、多量の水資源を消費し大量の廃液を排出してている。この解決のため、染色媒体を水から超臨界二酸化炭素に置き換えた無水染色を研究してきた。その原理および、実用化に向けた展開と共に、超臨界流体技術により創出される超軽量・断熱性のエアロゲル繊維について紹介する。エアロゲルの応用のより熱損失によるエネルギー消費の低減が期待されており、被服材料として宇宙など極限環境での人間の活動を支える材料となる。衣服は染料により美しさを付与されるが、その追求が限界に達しつつあり、染料使用による環境負荷も取りざたされている。染料を使用せず、新な美しさをもたらす構造色による繊維材料の着色についても紹介する。
プログラム
1.染色整理業の環境負荷
1.1 染色整理業による水資源の消費・廃水汚染・エネルギー消費
1.2 繊維製品製造に係る工程ごとのエネルギー消費
1.3 繊維製品のマテリアルフロー:日本への製品の導入から廃棄まで
2.“水を使わない” 次世代染色・機能加工 「超臨界流体染色・加工」
2.1 超臨界二酸化炭素の特性と超臨界流体染色の特徴
2.2 ポリエステル繊維の超臨界流体染色とその染色機構
2.3 ポリエステル繊維の他の繊維(ポリプロピレン、綿、ナイロン)の超臨界流体染色
2.4 超臨界流体染色の世界での社会実装の状況
2.5 超臨界流体染色の日本での社会実装の取り組み
2.6 染色の逆プロセスとなる超臨界流体脱色の原理と特徴
2.7 超臨界流体脱色による繊維材料の資源循環への貢献
3.“次世代断熱繊維” 超軽量・超低熱伝導 「エアロゲル繊維」
3.1 高空隙率なナノ多孔体であるエアロゲルの特徴
3.2 アラミドエアロゲルの特性とその構造形成方法
3.3 アラミドエアロゲルの改質・機能化
3.4 アラミドエアロゲル繊維の創出とその特徴
4.“染料を使わない” 次世代染色 「構造色の繊維材料への応用」
4.1 構造発色の特徴と発色原理
4.2 クジャクの羽の模倣:コロイド結晶を利用した構造発色繊維
4.3 タマムシの翅の模倣:コレステリック液晶を形成するセルロース誘導体を用いた構造発色繊維
4.4 空の青さを閉じ込める:エアロゲル繊維の微細構造による光散乱構造発色繊維
□質疑応答□