マイクロ波プロセスの基礎と装置開発、産業導入における技術課題・トラブルと対策

  • 開催日2025年10月30日(木)
  • 形態ライブ配信+アーカイブ配信

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • マイクロ波加熱の基礎と応用
  • マイクロ波プロセスの技術課題と対策
  • ケミカルリサイクル、製鉄、バイオマスなどへの応用事例

こんな方におすすめです

  • マイクロ波化学の応用を検討している企業の技術者・研究者
  • マイクロ波加熱技術を自社技術としたい技術者・研究者
  • 加熱や乾燥等の化学工学プロセスの従事者で現課題の克服をしたいと考えている方
セミナータイトルマイクロ波プロセスの基礎と装置開発、産業導入における技術課題・トラブルと対策
開催日時 【ライブ配信】

2025年10月30日(木)10:30~16:30
お申し込み期限:2025年10月30日(木)10:00まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年10月31日(金)~2025年11月7日(金)

・このセミナーはアーカイブ付きです
 視聴期間:2025/10/31(金)~2025/11/7(金)
・セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
・オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。

開催場所/配信の補足・注意事項

【ライブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのS&T会員マイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのS&T会員マイページより視聴いただけます。
・視聴期間は終了翌営業日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。

受講料55,000円

定価:本体50,000円+税5,000円
E-Mail案内登録価格:本体47,500円+税4,750円

受講者2名以上の場合:【2名同時申込で1名無料】対象セミナー
2名で55,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の27,500円)
▼1名分無料適用条件
※2名様ともE-Mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(クレジットカード決済の場合は領収書)は、代表者にS&T会員マイページにて発行いたします(PDF)。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
受講者1名の場合:テレワーク応援キャンペーン【オンライン配信セミナー受講限定】
1名申込み: 受講料 44,000円(E-Mail案内登録価格 42,020円 )
定価:本体40,000円+税4,000円
E-Mail案内登録価格:本体38,200円+税3,820円
※他の割引は併用できません。
主催サイエンス&テクノロジー
備考■配布資料
PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのS&T会員マイページよりダウンロード可となります。

マイクロ波プロセスの基礎と装置開発、産業導入における技術課題・トラブルと対策

~近年注目のケミカルリサイクル応用への利点や課題も含めて~
~電磁加熱技術の可能性と適用限界とは?~

近年注目のケミカルリサイクルへの応用や、バイオマスの再生資源化、製鉄反応の高速・低温プロセス化への応用など
材料・化学分野プロセスに広く応用可能性をもつマイクロ波プロセスについて、その特徴や魅力などの基礎から解説。

熱暴走によるプロセス不安定性、温度分布制御、放電現象などなど、マイクロ波プロセスでの技術トラブルや、ラボ試験機の比較、コスト試算例などマイクロ波加熱を導入・応用・実用化する際に知っておきたい情報、更には、持続可能社会へ向けたマイクロ波プロセスなども紹介。
これからマイクロ波加熱の導入を検討する方から、導入後に現在課題を抱えている方、そして加熱炉開発に携わる方まで、広くお役立ていただけます。

講師

中部大学 工学部 工学基礎教室 准教授 博士(工学) 樫村 京一郎 氏
【専門】マイクロ波プロセス、古典熱力学、統計熱力学、伝熱工学

【研究室web】
https://www.isc.chubu.ac.jp/kashimura/index.html

【略歴】
2008. 4: 自然科学研究機構 核融合科学研究所 COE研究員
2013. 4: 京都大学 生存圏研究所 特任助教
2014. 4~: 中部大学 工学部・講師
2020. 4~: 中部大学 工学部・准教授
※2014. 8~2015: 2020~: 電磁波エネルギー応用学会 理事、
※材料・加熱メーカー 技術指導(契約)
※2025.4~: 京都大学 生存圏研究所、先進素材開発解析システム共同利用・共同研究専門委員会・委員
2017~: 学振 188委員会 幹事
2017~:日本鉄鋼協会 電磁波プロセシングGr. 主査
【本テーマ関連学協会での活動】
2019~:電磁波エネルギー応用学会 理事、日学振 188委員会 幹事
2018~: IEEE Nagoya Chapter Treasure、
2016~: 電磁波エネルギー応用学会、日本鉄鋼協会 電磁波プロセシングGr. 主査

セミナー趣旨、ポイント

 マイクロ波加熱技術の基礎と工学応用について、乾燥・化学合成をベースとして概観する。材料や化学分野の研究者がはじめてマイクロ波加熱を利用するために必要な基礎知識を理解する。マイクロ波プロセスで見られる様々な課題を紹介し、加熱工学・電磁気学の観点から対策法を紹介する。マイクロ波加熱プロセスの実用化へ向けた可能性の判断指標を示すとともに、持続可能社会への変革へ向けたマイクロ波プロセスの構築例を紹介する。

こんな方におすすめ

マイクロ波化学の応用を検討している企業の技術者・研究者、マイクロ波加熱技術を自社技術としたい技術者・研究者、加熱や乾燥等の化学工学プロセスの従事者で現課題の克服をしたいと考えている方、焼成・化学反応を高速化することでプロセスコスト削減を図りたい方、高温物質プロセスでの加熱炉開発に携わっている方、マイクロ波加熱炉を設計したい方

得られる知識

マイクロ波加熱の基礎知識と実問題への対処法、電磁加熱技術の可能性と適用限界

プログラム

1.マイクロ波加熱の魅力と特徴
 1.1 加熱技術としてのマイクロ波
  1.1.1 高速加熱 
  1.1.2 内部加熱 
  1.1.3 選択加熱
 1.2 製鉄反応の高速・低温プロセス化 ~高速加熱の応用例
  1.2.1 研究背景 ~問題設定~ 
  1.2.2 マイクロ波製鉄の原理
  1.2.3 スケールアップ試験と装置概要 
  1.2.4 マイクロ波製鉄の課題
 1.3 スレート瓦のアスベスト無害化 ~内部加熱の応用例
  1.3.1 研究背景 ~問題設定~
  1.3.2 マイクロ波によるアスベスト高速無害化法の原理
  1.3.3 アスベスト無害化プロセスの改善点
  1.3.4 マイクロ波ロータリーキルンと問題点と課題
 1.4 エネルギー操作による化学反応制御 ~選択加熱の応用展開へ向けた展望
  1.4.1 マイクロ波吸収特性と選択加熱
  1.4.2 選択加熱を利用した反応高速化の報告事例
 1.5 バイオマスの再生資源化への応用 ~マイクロ波加熱による反応高速化
  1.5.1 電磁波に励起された分解反応と分解反応高速化
  1.5.2 電磁波加熱における固液各相の温度分布

2.マイクロ波プロセスに関する基礎知識と諸問題への対応
 2.1 よくある問題とその概要
 2.2 熱暴走によるプロセス不安定性~加熱対象の温度が上がりすぎてしまう、など
  2.2.1 ホットスポットと熱暴走
  2.2.2 伝熱工学の観点からのホットスポット
  2.2.3 ホットスポット対策事例
 2.3 マイクロ波によるエネルギー操作設計のアプローチ ~マイクロ波で加熱できない、など
  2.3.1 マイクロ波加熱装置の問題
  2.3.2 材料吸収特性と傾向
  2.3.3 補助加熱とプロセス設計
  2.3.4 マイクロ波照射系とるつぼ選定 ~空洞共振器をはじめとした事例
 2.4 放電現象 ~放電が生じてしまう、など
  2.4.1 プラズマの性質と雰囲気ガス
  2.4.2 電離電圧と真空度
  2.4.3 雰囲気の改善による対策
 2.5 温度分布制御へのアプローチ
  2.5.1 電磁制御による温度分布制御
  2.5.2 熱制御による温度分布制御
  2.5.3 物質移動による温度分布制
 2.6 ケミカルリサイクルとマイクロ波加熱
  2.6.1 ケミカルリサイクルと産業電化
  2.6.2 マイクロ波加熱によるケミカルリサイクルのメリデリ
  2.6.3 国内外の研究動向
 2.7 様々な問題と対応策の紹介
   (事前の質問に対する回答)

3.マイクロ波加熱のプロセス応用
 3.1 マイクロ波加熱を検討するための準備
  3.1.1 マイクロ波加熱の実用化事例
  3.1.2 実用化への判断指標
  3.1.3 迅速加熱・内部加熱とプロセス時間
  3.1.4 改善例のコスト試算例
 3.2 各社が販売するラボ試験機の比較
 3.3 マイクロ波加熱炉の組み上げ(ラボ試験) 
 3.4 半導体発振器とマグネトロン発振器
 3.5 特許戦略について

4. マイクロ波加熱による新しい化学反応の報告
 4.1 マイクロ波効果
 4.2 Dudley-Kappe論争
 4.3 新しい化学反応と提案モデル
 4.4 マイクロ波加熱工業応用のこれから

  □質疑応答□