セミナー概要
セミナーのテーマ
- 可塑剤の基礎知識と用途
- フタル酸エステルに関する国内外の規制動向
- 可塑剤工業会の安全性への取り組みと今後の課題
こんな方におすすめです
- 化学物質の製造販売業務に携わる若手技術者
- 化学物質の製造販売業務に携わるベテラン技術者
- 化学物質の安全性業務に携わる方々
セミナータイトル | 可塑剤・フタル酸エステルを取り巻く国内外の規制・市場動向と今後の課題 |
開催日時 | 【ライブ配信】 2025年9月3日(水)13:30~15:30 |
開催場所/配信の補足・注意事項 | 【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】 |
受講料 | 38,500円(税込、資料付) ■会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で38,500円(税込)から |
主催 | R&D支援センター |
可塑剤・フタル酸エステルを取り巻く国内外の規制・市場動向と今後の課題
講師
可塑剤工業会 技術部 部長 工学博士 柳瀬 広美 氏
【ご略歴・ご活躍】
1988年「高分子液晶の流動光学的研究」で京都大学工学博士取得。
人文学者エラスムスも教えたベルギー Leuven (ルーヴァン) 大学 博士研究委員。
1990年~ 東ソー株式会社、関西新技術研究所(現KRI)、新日本理化株式会社で一貫して高分子材料関連の研究開発に従事。
2015年~ 可塑剤工業会 技術部長。現在に至る。
専門分野は、高分子化学、高分子材料科学、レオロジー。ここ数年は、国内外のフタル酸エステル系可塑剤の規制や安全性関連への対応活動に注力。
セミナー趣旨、ポイント
可塑剤は1950年代から工業的に生産され、約70年の歴史を持つプラスチック添加剤です。主にPVC(ポリ塩化ビニル)に使用されており、全体の約80%がPVC向けです。PVCは常温では硬いガラス状ですが、可塑剤を添加することで柔軟性を調整でき、パイプ、電線被覆材、建材(窓枠・壁紙・床材)、玩具、包装材、容器など、硬質から軟質まで幅広い製品に適用されています。
一方で、製品を開発・販売する際には、人や環境への影響を考慮することが不可欠です。現在では、製品の使用段階でのリスクを評価し、適切に管理する手法が各国・地域ごとに整備されています。本セミナーでは、可塑剤を具体例として、リスク評価と管理のプロセス、そしてその最新の動向について概説します。
また、可塑剤に使用される化学物質の多くはエステル結合を持つ低分子化学物質であり、その用途は可塑剤に限らず、コーティング剤、接着剤、塗料、シーラント溶剤などにも広がっています。こうした関連分野への応用についてもご紹介します。
受講対象者、必要な予備知識
特に予備知識は必要ありません。できるだけ基礎から解説いたします。
こんな方におすすめ
化学物質の製造販売業務に携わっておられる若手技術者からベテラン技術者、及び化学物質の安全性業務に係っておられる方々。
得られる知識
・化学物質(可塑剤)の用途開発に役立つ知識が得られる。
・化学物質の規制に対する基本知識が可塑剤の現状を認識することで習得できる。
・化学物質の安全性に対する取り組み方の基本が可塑剤の置かれた現状を学習することで身に付く。
プログラム
【第一部】
・可塑剤工業会の紹介
・可塑剤とは
・フタル酸エステルとは
・フタル酸エステルの用途と内外市場
【第二部】
・化学物質管理の潮流とトレンド
・フタル酸エステル規制のはじまり
・フタル酸エステル規制の現状(欧州、米国、アジア、日本)
【第三部】
・可塑剤工業会の安全性への取り組み(種差、環境モニタリング)
・可塑剤にまつわる課題
【質疑応答】