インクジェット吐出信頼性向上のためのアプローチ法

  • 開催日2025年6月10日(火)
  • 形態オンライン【アーカイブ配信あり】

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • インクジェット技術における吐出不良の原因分析と改善手法
  • 経年劣化に対応したインク・ヘッドマッチング品質の確保
  • インク特性変化への対応と信頼性向上に向けたアプローチ

こんな方におすすめです

  • インクジェット用インクの開発や評価に携わっている技術者
  • 産業用途でのインクジェットプリンタの安定稼働を目指す開発担当者
  • 吐出トラブルや経年劣化による不具合に課題を抱える製品設計者
セミナータイトルインクジェット吐出信頼性向上のためのアプローチ法
開催日時

【オンライン配信】
2025年6月10日(火)13:00~16:30
お申し込み期限:2025年6月10日(火)12:30まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年6月11日(水)~2025年6月17日(火)

・このセミナーはアーカイブ付きです
 視聴期間:2025/6/11(水)~2025/6/17(火)
・セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
・オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。

開催場所

オンライン※アーカイブ配信あり

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。

受講料49,500円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。

インクジェット吐出信頼性向上のためのアプローチ法

連続・間欠吐出での吐出不良 長期放置による目詰まり 気泡による吐出不良 圧力変動による不具合
沈降性や再分散性改善、インク浸漬部材劣化と対応、吐出安定性とインク特性変化 etc.

初期的には問題が無いように見えても、経年することで生じる吐出の不具合・トラブルにお困りではないですか?
産業用で安定して求められる、高い信頼性の確保に、経時のマッチング品質の確保に向けて、
論文・特許などの文献情報などをもとに解決にむけた種々のアプローチ法を紹介していきます。

講師

FUTURE I WORKS(合) 代表 インクジェット技術アドバイザー 永井 希世文 氏
https://www.future-iworks.com/
【専門】錯体化学 インクジェット用材料
1984年東京大学理学系大学院相関理化学専門課程修了。同年(株)リコー入社。画像記録用材料の開発,設計に従事。主としてインクジェット用染料開発および処方設計を担当。2000年より普通紙対応顔料インクの開発リーダーを務める。2012年より産業用インク開発の室長を担当。2014年技師長。2018年11月より再雇用社員、シニアエグゼクティブとして活動。2021年よりリコーフューチャーズビジネスユニット、インクジェット技術のエキスパートとして活動。2023年10月30日をもって退社。同年12月25日FUTUR I WORK合同会社設立。

セミナー趣旨、ポイント

 インクジェットでの商用・産業用を進める中で、インク・ヘッドに関する様々な不具合事象に遭遇すると思います。不具合事象がどのような要因から起こるのか、どのような評価方法をすると確認できるのかなどお困りの方も多いかと思います。特に、初期的には吐出特性などが満足であったとしても、産業用ではより高い信頼性が安定してもとめられると思います。ヘッドのインクに浸漬することによる耐久劣化など、経時のマッチング品質の確保が必要となるため、解決のアプローチ方法につながる技術紹介をさせていただきます。

こんな方におすすめ

  • インクジェット用インク開発およびインクジェットヘッド・システムの開発のご担当者

プログラム

1.はじめに インクジェット技術概要(簡潔に)
 ・インクジェットヘッド吐出方式
 ・インクジェットインク種
 ・インクジェットシステム構成 など

2.インクジェット不具合事象について
 2.1 評価手法概要
   1) 吐出のマイクロスコープ観察などによる評価装置の概略
 2.2 インクジェットの吐出形状とインク特性
 2.3 連続、間欠吐出での吐出不良発生
 2.4 長期放置での目詰まり(乾燥、凝集)
 2.5 気泡によるインク吐出不良
 2.6 圧力変動による吐出不良
 2.7 キャリッジでの振動などによる不具合
 2.8 ヘッドの吐出状態と経年劣化、耐久寿命
 2.9 インクジェットプリンター内のインクミスト挙動解析

3.インク特性による吐出劣化と対応技術
 3.1-1) 沈降性顔料インクの安定吐出 白インクの沈降性改善と再分散性改善
 3.1-2) 沈降性顔料インクの循環ヘッドによる吐出信頼性改善
 3.2 高せん断領域での凝集(フローアグリゲーション)
   1) ナノ無機微粒子のインク構成とフィルター濾過による吐出特性
   2) 樹脂粒子種とせん断流速による凝集
 3.3 循環ヘッドによる乾燥性によるメニスカス増粘対応
   ヘッド内増粘特性と循環
 3.4 インク浸漬部材劣化と対応技術
   1) 樹脂部材・接着剤
   2) 金属部材 アセチレングリコール系材料の腐食防止
 3.5 吐出安定性に関するインク特性変化
   1) メニスカス近傍での顔料分離と吐出特性
   2) 界面活性剤の分解による表面張力変化と吐出特性
    ・界面活性剤の加水分解と表面張力変化
   3) グリコール系溶剤の劣化と信頼性(サーマルインクジェット)
   4) 顔料の分散安定性と吐出安定性
 3.6 材料特性に関する参考技術紹介
   1) HSPを用いた検討例
    ・樹脂部材の耐溶剤とHSP
    ・顔料分散剤選定とHSP
   2) 電気化学計測
    ・防錆剤の電気化学的評価

4.その他

 □質疑応答□

※詳細は変更となる可能性がございます。