セミナー概要
セミナーのテーマ
- フィラーの特性と表面処理技術の基礎
- スラリーやポリマーへの高分散・充填化技術
- ゼータ電位測定を活用した分散評価
こんな方におすすめです
- ナノフィラーの分散・充填技術に関心がある技術者・研究者
- ポリマー材料の高機能化を目指す開発担当者
- 機能性ナノコンポジットの最先端技術を学びたい方
セミナータイトル | ナノフィラーの高分散・充填化技術の基礎と機能性ナノコンポジットの開発動向 |
開催日時 | 2025年4月15日(火)10:30~16:30 |
開催場所 | オンライン Live配信(Zoom) |
受講料 | 55,000円 ・【2名同時申込で1名無料】対象セミナー |
主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | 製本テキスト(開催日の4、5日前に発送予定) ※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。 Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。 |
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ナノフィラーの高分散・充填化技術の基礎と機能性ナノコンポジットの開発動向
~フィラーの種類や製法などの基礎からスラリー・ポリマーへの分散・充填とモデル実験~
~ナノ炭素粒子(CNT,グラフェン)やセルロースナノファイバー(CeNF)などの開発動向を解説~
講師
(公財)名古屋産業科学研究所 上席研究員 小長谷 重次 氏
【専門】高分子化学(重縮合、機能性高分子)、フィラー分散、機能性複合材料
セミナー趣旨、ポイント
本セミナーでは、フィラーの特性や表面処理技術の基礎からスラリーやポリマーへの高分散・充填化技術、ゼータ電位測定を活用した分散評価、ポリエステルへのナノフィラー分散モデル実験の実証例など、高分散化・高充填化を実現するためのポイントを詳しく解説します。また、ナノ炭素材料(CNT・グラフェン)やセルロースナノファイバー(CeNF)を用いたの最新研究動向と、それらを活用したナノコンポジット特性についての研究開発動向も紹介します。
本講座では、はじめにスラリーやポリマーへのフィラーの分散法に関する基礎的知識のみならず、また、シリカや炭酸カルシウム粒子の表面処理法とポリマーへの分散充填法について、文献や特許情報をもとに解説する、次に、酸化チタン、アルミナ、炭酸カルシウムなどの(ナノ)フィラーのポリエステル(PET)への分散モデル実験、さらにモデル実験結果を実際のPET[重合系(スケールアップを含む)に応用し、モデル実験の有用性を紹介する。最後に、話題の機能性ナノフィラー(ナノ炭素粒子(CNT,グラフェン)やセルロースナノファイバー(CeNF))のスラリーやポリマーへの分散法、またそれらのナノコンポジット(力学特性、導電・伝熱関係)の特性についての研究開発動向につき紹介する。
受講対象者、必要な予備知識
- フィラー、コンポジットに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
こんな方におすすめ
- ナノフィラーの分散・充填技術に関心のある技術者・研究者
- ポリマー材料の高機能化に取り組む開発担当者
- 機能性ナノコンポジットの最先端技術を学びたい方
- 最新の研究動向を把握し、自社の開発に活かしたい方
得られる知識
- フィラーの特性および表面処理・分散剤に関する基礎知識
- スラリー及びポリマーへのフィラー分散法の基礎知識
- ポリマーへのフィラー分散モデル実験(ゼータ電位測定)基礎と実際(実証)
- ナノフィラー充填効果およびその高効率化策
- 機能性ナノフィラー(ナノ炭素、セルロースナノファイバー)複合材料開発の現状
- フィラーによるポリマーの高機能化のポイント及び課題・対応策
プログラム
- 1.フィラー基礎
- 1.1 フィラーの種類:無機性、有機性、有機・無機ハイブリッドタイプ
- 1.2 主要フィラーの製法とその特性:炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン
- 1.3 フィラーの粉砕・分級法とその特徴
- a) 乾式粉砕
- b) 湿式粉砕
- 1.4 フィラー径と粒度分布評価法
- a) 直接観察法(電子顕微鏡法)
- b) 間接観察(動的光散乱法ほか)
- c) 最近の話題
- 1.5 フィラー種による表面特性の特徴
- a) 無機酸化物と無機塩との表面特性差異
- b) 表面電荷(ゼータ電位)と測定法
- 2.フィラーのスラリーやポリマーへの高分散充填に関する基礎
- 2.1 フィラー分散スラリー調製の考え方
- 2.2 フィラー分散支配因子:表面電荷と立体障害効果
- 2.3 ゼータ電位測定法の実際と問題点
- 2.4 フィラーの表面処理がポリマーへの高分散化に与える効果
- a) シリカ粒子
- b) 炭酸カルシウム粒子
- c) セルロースナノファイバーなど
- 3.ポリエステル(PET)へのフィラー分散に関するモデル実験と実証例
- 3.1 PET中での酸化チタンフィラー(TiO2)の分散モデル実験とその評価法
- a) PET合成時の各種添加物がTiO2のゼータ電位、分散に与える影響
- b) PETモデル体(BHET)がTiO2のゼータ電位、分散に与える影響
- 3.2 PET重合系におけるTiO2分散モデル実験結果の実証
- 3.3 各種ナノフィラーのPETへの高分散化モデル実験と実証例
- a) TiO2ナノ粒子
- b) アルミナナノ粒子
- c) 炭酸カルシウムナノ粒子
- 3.1 PET中での酸化チタンフィラー(TiO2)の分散モデル実験とその評価法
- 4.機能性ナノフィラーを用いた先端材料の研究開発動向
- 4.1 機能性ナノフィラーとナノ効果概説
- 4.2 ナノ炭素粒子(CNT,グラフェン類など)
- 4.2.1 ナノ炭素粒子の開発動向
- 4.2.2 ナノ炭素充填体の分散性向上に関する技術
- 4.2.3 ナノ炭素充填効果アップ策:パーコレーション、ダブルパーコレーション
- 4.2.4 ナノ炭素粒子充填先端材料に関する研究開発動向
- 4.2.5 開発・上市における課題と対応の現状
- 4.3 セルロースナノファイバー(CeNF)
- 4.3.1 環境問題におけるCeNFの意義
- 4.3.2 CeNFの研究開発動向
- 4.3.3 CeNFの力学特性を活用した先端材料の研究開発動向
- 4.3.4 各種ポリマーとの相溶性改善を目指したCeNFの改質(表面修飾)例
- a) ポリプロピレン(PP)
- b) ポリアミド(PA)
- c) セルローストリアセテート(CTA)
- 4.3.5 CeNFの吸着特性を活用した先端材料の研究開発動向
- 4.3.6 開発・上市における課題と対応の現状
- 5.まとめと質疑応答
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