セミナー概要
セミナーのテーマ
- 伝熱の三基本形態(伝導、対流、放射)
- 非定常・定常熱伝導と断熱材
- フィンと温度計測法
こんな方におすすめです
- 製造業務に携わる若手技術者
- 製造業の新入社員
- 熱工学の基礎を学びたい方
セミナータイトル | 熱工学の基礎と演習 |
開催日時 | 【ライブ配信】 2025年8月29日(金)12:30~16:30 【アーカイブ配信】 |
開催場所/配信の補足・注意事項 | 1.Zoomを使用されたことがない方は、下記よりミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。 |
受講料 | 49,500円(税込、資料付) ■会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から |
主催 | R&D支援センター |
熱工学の基礎と演習
〜 身近な伝熱現象から現場で役立ちそうな事例まで ~
※オンライン会議アプリzoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。
講師
岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域
准教授 中曽 浩一氏
【ご専門】
化学工学,熱工学
【ご経歴等】
略歴
2003年 3月 広島大学大学院工学研究科移動現象工学専攻博士課程後期 修了
2003年 4月 九州大学大学院工学研究院化学工学部門 助手(2007年4月 同 助教)
2016年10月 岡山大学大学院工学研究科応用化学専攻 准教授(2023年4月 改組により現所属),現在に至る
所属学会
化学工学会,粉体工学会,日本伝熱学会,日本鉄鋼協会,日本冷凍空調学会,日本エアロゾル学会,日本潜熱工学会
学会での主な活動
化学工学会熱工学部会部会長(2023~2024年),日本エアロゾル学会編集委員(2020~24年)
セミナー趣旨、ポイント
伝熱の三基本形態(伝導,対流,放射)について概説した後,実際の場面でありそうな伝熱現象について演習問題を交えて解説します.時間変化に伴う物体内の温度変化を予測する非定常熱伝導について説明し,身近な伝熱現象を対象とした演習問題に取り組みます.次に,定常時の温度分布を解析する定常熱伝導について説明し,定常比較法による熱伝導率の測定原理.および,断熱材の断熱効果について解析します.また,伝熱を促進する方法としてフィンについて紹介し,その設計原理を学びます.最後に温度計測法を測定原理や使用時の注意点なども含めて説明します.特に使用する機会が多いと思われる熱電対については,原理や特徴など詳しい説明と設置方法に関する演習問題を用意しています.演習問題は一部,エクセルを使用しますが,簡単な図を手描きする問題もありますので,紙と筆記用具もご用意ください.
受講対象者、必要な予備知識
特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。
こんな方におすすめ
製造業務にたずさわって1~3年の若手技術者や新人の方
得られる知識
・伝熱現象の基礎を理解できる
・熱移動により変化する物体内の温度分布の予測方法の基礎を理解できる
・効果的な断熱材の設置方法の基礎を理解できる
・フィンを用いた伝熱促進の原理を理解し,設計方法の基礎を理解できる
・温度計の測定原理を理解し,測定誤差の少ない設置方法の基礎を学ぶことができる
プログラム
1.伝熱の三基本形態(伝導,対流,放射)
1-1.熱工学とは
1-2.伝導伝熱
1-3.対流伝熱
1-4.放射伝熱
1-5.演習問題1(料理の伝熱現象)
2.非定常熱伝導
2-1.熱伝導方程式の導出
2-2.各種座標系における熱伝導方程式
2-3.一次元熱伝導方程式の解の例
2-4.演習問題2(冷蔵庫でフルーツを冷やしたい)
3.定常熱伝導(断熱材の断熱効果)
3-1.各種座標系における一次元定常伝熱問題
(1)直交座標系
(2)半径方向円筒座標系
(3)半径方向玉座標系
3-2.多層壁の伝熱
3-3.演習問題3
(1)熱伝導率測定法
(2)断熱材の断熱効果
4.伝熱促進(フィン)
4-1.身近なフィンの例
4-2.フィンの設計
4-3.フィン効率と温度計の誤差の話
4-4.演習問題4(フィン)
5.温度計測法
5-1.温度測定法の分類
5-2.接触式温度計
5-3.熱電対について
5-4.非接触式温度計
5-5.演習問題5(熱電対の設置方法)
6.おわりに