セミナー概要
セミナーのテーマ
- PFASの規制動向と歴史的背景
- PFASの実測値管理と分析方法
- 熱分解GC-MSによる包括的スクリーニング分析
こんな方におすすめです
- 化学物質の管理、品質保証に取組む管理者、責任者、スタッフ
- 化学物質の情報伝達、サプライチェーン管理を担当する管理者、責任者、スタッフ
- PFASに関する最新の分析手法を学びたい方
セミナータイトル | 熱分解GC-MSによるPFASの包括的分析法 |
開催日時 | 【ライブ配信】 2025年8月27日(水)13:00~16:30 【アーカイブ配信】 |
開催場所/配信の補足・注意事項 | 【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】 |
受講料 | 49,500円(税込、資料付) ■会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から |
主催 | R&D支援センター |
熱分解GC-MSによるPFASの包括的分析法
~PFAS一斉スクリーニングの新たなアプローチ~
★PFASの規制動向および、PFASの管理に適した分析方法を中心に実測値管理の取り組み方について体系的に解説します!
講師
SGSジャパン(株) 経営戦略部 主幹技師 博士(工学) 藤巻 成彦 氏
<ご専門>
材料工学・分析化学
<学協会>
日本分析化学会
<ご略歴>
スイスに本部をおく検査及び審査登録機SGSグループの日本法人SGSジャパン株式会社で有害化学物質の分析に従事、同社試験所(ケミカルラボラトリー)の部門長を経て、現在は経営戦略部に所属。ケミカルラボラトリー在任中は、国際電気標準会議(IEC)TC111(電気・電子機器、システムの環境規格)作業グループ(WG)3に専門委員として参加。
セミナー趣旨、ポイント
PFAS(パー及びポリフルオロアルキル化合物)とは、PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(パーフルオロオクタン酸)などに代表される有機フッ素化合物の総称で、数千種類以上の化合物が含まれる。これらの化合物は、炭素とフッ素の強力な結合を持ち、自然界では分解され難く、長期間にわたり環境や人体に蓄積される特性がある。このため、PFASは「フォーエバーケミカル」とも呼ばれ、その名の通り自然界では分解され難く、一度環境中に流出すると長期間残留し、環境やヒトの健康への大きなリスクとなるため規制が拡大している。但し、数千~約一万種類のなかの特定PFASを個別に規制しても、すぐに類似の代替物質が現れる可能性がある。実際、最近のPFAS規制の動向としては、個々のPFASを対象とするのではなく、PFAS群として制限する傾向が見られる。例えば、EUではユニバーサルPFAS規制というPFASを一括して制限する提案も議論されている。このように、PFAS規制は、これまでの個別規制の段階から、次の包括的な一括規制へのフェーズに移りつつある。
そこで本セミナーにおいては、PFASを巡る規制が個別規制から包括規制へと拡大するなか、PFASの管理に適した分析方法を中心に実測値管理の取り組み方について体系的に解説する。
こんな方におすすめ
・化学物質の管理、品質保証に取組む管理者,責任者,スタッフ
・化学物質の情報伝達、サプライチェーン管理を担当する管理者,責任者,スタッフ
得られる知識
・PFASの歴史的背景、規制動向及び分析方法
・体系的なPFAS管理への取り組み方
・PFAS実測値管理における個別分析や一斉スクリーニング分析の活用ポイント
プログラム
1.はじめに
1-1.PFASとは?
1-2.PFASの歴史的背景と規制動向
1-3.欧州のPFAS規制
1-4.米国のPFAS規制
2.PFASの実測値管理
2-1.PFAS個別定量 – 製品中PFASのLC-MS/MS分析
2-2.PFAS個別定量 – 環境PFASのLC-MS/MS分析
2-3.PFAS包括スクリーニング – 総フッ素分析
2-4.PFAS包括スクリーニング – 吸着/抽出有機フッ素(AOF/EOF)分析
2-5.PFAS包括スクリーニング – その他のスクリーニング分析
2-6.PFAS実測値管理のまとめ
3.包括的PFASスクリーニング分析方法の開発
3-1.熱分解GC-MSによるPFASスクリーニング
3-2.熱分解GC-MSシステム
3-3.PFASに特有な典型的なフラグメントイオンパターン
3-4.PFASの選択的な一斉スクリーニング
3-5.包括的PFASスクリーニングの実施例
3-6.総フッ素スクリーニング法との比較
3-7.実サンプルを使ったLC-MS/MS法との比較
4.包括的PFASスクリーニング法の応用
4-1.関連物質を含めた製品含有PFASの特定
4-2.水性環境におけるPFASスクリーニング分析
5.おわりに
5-1.PFAS代替技術の開発と製品化
5-2.PFASフリー社会の実現に向けた取り組み