バイオフィルム形成の要因解明に向けた解析技術と除去・形成防止

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • バイオフィルムの基礎知識(種類、形成機構、構成成分)
  • バイオフィルムの除去と形成防止技術
  • バイオフィルムの評価・解析方法

こんな方におすすめです

  • バイオフィルムによる問題(細菌感染、腐食など)解決を目指す方
  • バイオフィルムの有効活用に関する研究者
  • 水処理、食品製造、医療分野の関係者
セミナータイトルバイオフィルム形成の要因解明に向けた解析技術と除去・形成防止
開催日時

【オンライン配信】
2025年7月29日(火)10:30~16:30
お申し込み期限:2025年7月29日(火)10:00まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年8月20日(水)~2025年9月2日(火)
お申し込み期限:2025年8月20日(水)まで

開催場所

オンライン

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。

受講料55,000円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料は製本資料(開催日または視聴開始日の、5日前に発送予定)
※オンライン配信受講を開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。

バイオフィルム形成の要因解明に向けた解析技術と除去・形成防止

~バイオフィルムを“知り・防ぎ・落とす”ための基礎と最新技術~

バイオフィルム、ヌメリ、微生物の付着とそれらが引き起こす弊害にお困りの方、
 あるいはバイオフィルムの有効活用のための研究に携わる方は是非
除去が非常に困難、かつ謎の多いバイオフィルムに迫ります
バイオフィルムの基礎、種類、分子機構や物理化学的要因、最新の研究動向、評価や除去方法、、、

講師

静岡大学 学術院工学領域 化学バイオ工学系列 准教授 博士(農学) 田代 陽介 氏
【講師紹介】https://www.science-t.com/lecturer/32151.html

セミナー趣旨、ポイント

 微生物は単独で存在するだけでなく、固体表面に付着し、集団構造であるバイオフィルムを形成します。バイオフィルムは、水処理や食品製造などの分野で有効に利用される一方で、細菌感染・虫歯・金属腐食・膜の目詰まりなど、産業や医療現場における深刻な問題の原因にもなっています。特に一度形成されたバイオフィルムは、除去が極めて困難であることから、その評価技術の確立と効果的な形成防止・除去法の開発が強く求められています。
 本講演では、バイオフィルムの基礎的理解から最新の研究動向に加え、評価・制御・除去技術について分かりやすく解説します。

得られる知識

・バイオフィルム形成における分子機構や物理化学的要因
・バイオフィルムの防止・除去に向けた対策
・バイオフィルムの評価・解析方法

プログラム

1.バイオフィルムの基礎
 1) バイオフィルムの歴史
  微生物の発見とバイオフィルム
 2) バイオフィルムの特性
  バイオフィルムの種類、浮遊細菌とバイオフィルム細菌の違い
 3) バイオフィルムの構成成分
  タンパク質、DNA、多糖、膜小胞
 4) バイオフィルムの形成機構
  固体表面への付着、バイオフィルムの発達
 5) バイオフィルムにおける情報伝達機構
  クォラムセンシング、遺伝子伝播
 6) バイオフィルム内における細菌の薬剤耐性
  薬剤耐性遺伝子の発現、代謝の休止

2.身の回りのバイオフィルム ~各種事例と菌種・特性~
 1) バイオフィルムの人体への影響
  日和見感染菌、口腔細菌
 2) 食品とバイオフィルム
  食品発酵、食品に付着する病原菌、食品を腐敗させる細菌
 3) 水処理とバイオフィルム
  廃水処理、膜分離活性汚泥法、微生物保持担体
 4) 金属腐食とバイオフィルム
  金属腐食を引き起こす細菌
 5) 生活環境とバイオフィルム
  浴槽のバイオフィルム細菌

3.バイオフィルムの除去と形成防止・対策
 1) 物理学的方法
  物理的殺菌法・抗菌材料
 2) 化学的方法
  消毒薬・バイオフィルム阻害剤
 3) 生物学的方法
  酵素・ファージ

4.バイオフィルムの評価・解析と研究アプローチ
 1) バイオフィルムの菌種同定法
  群集構造解析、分子系統解析、質量分析
 2)バイオフィルムの構成成分分析法
  細胞外マトリクスの分離
 3)バイオフィルムの形成・除去の評価
  形成装置、定量法、染色法、観察方法

5.バイオフィルム研究の現在と展望

質疑応答