高分子材料における偏光・複屈折の基礎と光学特性の制御方法

本セミナーは都合により中止となりました(2025年8月4日更新)

  • 開催日2025年9月29日(月)
  • 形態ライブ配信 or アーカイブ配信

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • 高分子材料における偏光と複屈折の基礎
  • 複屈折の種類、発現機構、計測方法
  • 光学特性制御の最近の事例

こんな方におすすめです

  • 高分子の光学フィルムや光学材料の設計・開発に携わる研究者、技術者
  • 高分子の光学特性評価に携わる研究者、技術者
  • これから上記の業務を始める研究者、技術者
セミナータイトル高分子材料における偏光・複屈折の基礎と光学特性の制御方法
開催日時 【ライブ配信】

2025年9月29日(月)13:00~16:30
お申し込み期限:2025年9月29日(月)12:30まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年10月15日(水)~2025年10月28日(火)
お申し込み期限:2025年10月15日(水)まで

開催場所/配信の補足・注意事項

【ライブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのS&T会員マイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのS&T会員マイページより視聴いただけます。

受講料49,500円

定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体42,700円+税4,270円

受講者2名以上の場合:【2名同時申込で1名無料】対象セミナー
2名で49,500円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の24,750円)
▼1名分無料適用条件
※2名様とも、E-Mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(クレジットカード決済の場合は領収書)は代表者にS&T会員マイページにて発行します(PDF)。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
受講者1名の場合:テレワーク応援キャンペーン【オンライン配信セミナー受講限定】
1名申込み: 受講料 39,600円(E-Mail案内登録価格 37,840円)
定価:本体36,000円+税3,600円
E-Mail案内登録価格:本体34,400円+税3,440円
※他の割引は併用できません。
主催サイエンス&テクノロジー
備考■配布資料
PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのS&T会員マイページよりダウンロード可となります。
※アーカイブ配信受講の場合は、配信開始日からダウンロード可となります。

高分子材料における偏光・複屈折の基礎と光学特性の制御方法

~光学ポリマー材料の設計、開発・高性能化、精密化のために~

屈折率・複屈折・偏光の基礎
高分子材料における複屈折の種類、その発現機構と計測・評価
側鎖導入、添加剤、構造制御、成形方法、、、、、複屈折の制御方法

高分子材料の光学特性は何で決まるのか、制御できるのか

講師

名古屋工業大学 大学院工学研究科 工学専攻
生命・応用化学系プログラム(しくみ領域)准教授 博士(理学) 信川 省吾 氏

【略歴】
2011年3月 大阪大学大学院理学研究科博士後期課程修了 博士(理学)
 高分子-低分子ブレンドのガラス転移と分子ダイナミクスを研究
2011年4月-2015年9月 北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科 助教
 主に光学フィルム用の高分子材料の物性改質に関する研究に従事
2012年1月 ウィスコンシン大学マディソン校 客員研究員(-同年4月)
 高分子材料のガラス状態における塑性変形に関する研究に従事
2015年10月- 名古屋工業大学物質工学専攻 助教
2020年4月- 名古屋工業大学物質工学専攻 准教授(現在に至る)
 高分子材料の力学物性、光学物性、誘電物性について研究

【専門】
高分子レオロジー,可塑剤,複屈折,ガラス転移,誘電緩和

セミナー趣旨、ポイント

 近年、液晶ディスプレイなどの光学材料には柔軟で丈夫な高分子材料の利用が進められており、その光学特性の高性能化や精密化が課題となっている。本セミナーでは、高分子材料の偏光や複屈折に関する基礎について解説し、光学特性制御の最近の事例を紹介する。

こんな方におすすめ

高分子の光学フィルムや光学材料の設計や開発、特性評価に携わっている研究者、技術者。
または、これから上記の業務を始める研究者、技術者(光学材料や偏光に触れたことがあると、理解しやすいと思います。

得られる知識

・屈折率,複屈折,偏光の基礎
・光学位相差(複屈折)の発現機構と計測方法
・高分子材料における複屈折の種類
・側鎖導入,添加剤,構造制御,成形方法に基づく複屈折の制御

プログラム

1.複屈折の基礎
 1.1.屈折率と複屈折
  ・スネルの法則
  ・屈折率の理論
  ・屈折率の波長依存性
  ・屈折率の予測(結合分極率,分子構造,理論計算)
  ・複屈折と分極率異方性
  ・結合分極率を用いた複屈折の計算
 1.2.偏光と複屈折
 1.3.偏光子と波長板の違い
 1.4.複屈折の測定手法
 1.5.複屈折の波長依存性
  ・正分散性と逆分散性
 1.6.複屈折と視野角
 ・面内複屈折と面外複屈折
 ・視野角と面外複屈折の関係

2.高分子材料の複屈折制御
 2.1.高分子の複屈折の分類
  ・複屈折の分類
 2.2.分子配向と複屈折
  ・応力光学則
  ・固有複屈折と配向度
  ・成形方法と複屈折
 2.3.複屈折の逆波長分散性の制御
 2.4.高分子ブレンド・共重合体の複屈折
 2.5.側鎖修飾多糖の複屈折
  ・化学修飾セルロースの複屈折
  ・波長依存性の制御
 2.6.ネマチック相互作用を利用した複屈折制御
  ・低分子化合物による複屈折制御
  ・外部刺激による複屈折制御
 2.7.形態複屈折を利用した逆波長分散性材料の設計
  ・表面ナノ構造,ミクロ相分離構造,ナノフィラー
  ・逆波長分散型位相差フィルム
 2.8.低分子を利用したTACフィルムの視野角制御
 ・低分子を用いた3次元屈折率制御

3.ガラス状高分子の光弾性複屈折
 3.1.光弾性複屈折について
 3.2.光弾性係数制御の基礎
 3.3.高分子ブレンド・共重合・添加剤による制御の限界
 3.4.ポリカーボネートの逆可塑化現象と光弾性係数の関係
 3.5.配向フィルムにおける光弾性係数の異方性

質疑応答