金属材料の破壊、破損メカニズムとその解析法

このセミナーは終了しました

  • 開催日2025年4月23日(水)
  • 形態オンライン

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • 金属材料の代表的な破壊機構の理解(疲労破壊、応力腐食割れなど)
  • 破面のマクロ観察による破壊原因と発生起点の推定
  • 金属のミクロな破面様相と破壊モードの関連性

こんな方におすすめです

  • 機械部品の設計・開発に携わる技術者
  • 製品の品質管理・保証を担当するエンジニア
  • 設備の保全・メンテナンスに関わる技術者
セミナータイトル金属材料の破壊、破損メカニズムとその解析法
開催日時

【オンライン配信】
2025年4月23日(水)10:30~16:30
お申し込み期限:2025年4月23日(水)10:00まで

開催場所

オンライン

・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

受講料55,000円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料はPDFテキスト(印刷可・複製不可)
※PDFデータとExcelファイルは、主催会社様HPのマイページよりダウンロードして頂くか、E-Mailで送付いたします。
(開催前日~前々日を目安にダウンロード可、または送付)

このセミナーは終了しました。

金属材料の破壊、破損メカニズムとその解析法

金属フラクトグラフィの基礎と実践的なノウハウを解説

 本セミナーでは、実際の破面写真を例に、疲労破壊や応力腐食割れなどの金属材料の代表的な破壊機構や破面の見方を解説する。 さらに、破面観察の作業の手順や使用機器についても説明を行い、初歩的なフラクトグラフィ技術の理解を目的とする。

講師

日鉄テクノロジー(株) 研究試験事業所 エネルギー・材料ソリューション部 エネルギー・環境技術室 主幹 阿座上 静夫 氏
【その他 役職・活動など】
 日本材料学会 フラクトグラフィ部門委員会 委員(幹事)

セミナー趣旨、ポイント

 機械部品の破壊原因を推定する場合、最も有効であるとされる手法の一つが、フラクトグラフィ(破面解析)と呼ばれる技術である。フラクトグラフィとは、破面全体を巨視的に観察するマクロ観察と、電子顕微鏡等でのミクロ観察によって、破損原因を推定する手法である。破壊品の破面を解析することによって、疲労破壊や応力腐食割れといった破壊機構や、き裂の進展方向・負荷状況を推定することが可能であり、条件が揃えば応力の大きさも推定可能とされる。一方で、金属の破壊機構は多数有り、破面の様相からその破壊機構を推定するには、ある程度の経験・技術・知識が必要となる。
 今回のセミナーでは、実際の破面写真を例に、疲労破壊や応力腐食割れなどの代表的な破壊機構や破面の見方を解説する。さらに、破面観察の作業の手順や使用機器についても説明を行い、初歩的なフラクトグラフィ技術の理解を目的とする。

こんな方におすすめ

金属材料・金属部品を取り扱う機械・金属・建設関連技術者 ほか

得られる知識

・金属材料の破面の見方(マクロ・ミクロ観察での観察方法・着眼点)
・代表的な金属材料の破壊機構に関する知識
・破面観察方法(試料調整方法・観察方法・観察装置)
・ストライエーション間隔を用い疲労破面応力推定方法

プログラム

1.金属材料の基礎的事項
 ・多結晶構造
 ・結晶格子
 ・引張試験
 ・弾性変形と塑性変形

2.破面のマクロ観察
 2.1 破面のマクロ観察
 2.2 破壊原因の推定
  ・疲労破壊
  ・応力腐食割れ
  ・延性破壊
  ・脆性破壊
 2.3 起点位置および進展方向の推定
  ・ステップ(ラチェット模様)
  ・ビーチマーク
  ・放射状模様
 2.4 負荷の大きさについて
  ・変形の程度
  ・最終破断部

3.金属の代表的な破壊
 3.1 延性破壊
  ・等軸ディンプル
  ・伸長形ディンプル
 3.2 脆性破壊
  ・へき開破面
  ・リバーパターン
 3.3 疲労破壊
  ・疲労破壊に影響する因子
  ・低サイクルと高サイクル
  ・ストライエーション形成機構
  ・ストライエーションの例
  ・タイヤトラック
  ・内部起点(フィッシュアイ)
  ・疲労破壊の実例等
 3.4 応力腐食割れ
  ・材料と環境
  ・粒内破壊と粒界破壊
  ・ステンレス鋼・炭素鋼
  ・断面でのき裂進展状況
  ・銅合金・アルミ合金
 3.5 水素脆性(遅れ破壊)
  ・遅れ破壊の特徴
  ・類似する破面との比較
  ・拡散性水素
 3.6 その他の破壊機構
  ・液体金属脆性割れ
  ・焼き割れ
  ・脱亜鉛腐食 等

4.破面観察の手順と方法
 4.1 破面観察手順
 4.2 破面観察方法
  ・き裂位置の確認
  ・破面試料の採取方法
  ・破面洗浄方法
  ・観察すべき位置
 4.3 疲労破面の定量解析

5.破損原因調査事例紹介

□ 質疑応答□

このセミナーは終了しました。