セミナー概要
セミナーのテーマ
- 人の感覚・運動メカニズムの理解と製品設計への応用
- 使い心地や質感を向上させるための人間工学的手法
- 身体運動モデリング技術と力覚・負担感のデザイン事例
こんな方におすすめです
- ウェアラブル機器、家電、家具、自動車内装などの製品デザイナー・開発者
- ヒューマンインタフェースの設計・開発に携わっている方
- 製品の使いやすさや質感の向上に関心のある方
セミナータイトル | 人の感覚・運動モデリング技術と使い心地や質感を向上させる製品設計への応用 |
開催日時 | 【オンライン配信】 【アーカイブ配信】 ・このセミナーはアーカイブ付きです |
開催場所 | オンライン※アーカイブ配信あり 【オンライン配信】 |
受講料 | 49,500円 各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。 |
主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | 配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。 |
人の感覚・運動モデリング技術と使い心地や質感を向上させる製品設計への応用
身体運動の生成、重さ感や運動感覚の生起メカニズム、
製品の使いやすさや操作性の定量的評価、人間工学的手法と製品設計事例
運動感覚と負担感、骨格と力の関係、筋収縮の仕組み、到達運動のシミュレーション、力覚の基本特性、姿勢と負担感、感覚量と操作感、感覚量と操作感、人間の生理的特性・心理的特性、受容器の基本特性、認知の仕組み、感覚の時間変化など。
製品の使い心地や質感の向上を実現するための身体運動・重さ感・運動感覚等の理解と、モデリング技術・人間工学的アプローチ。
講師
広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授 博士(工学) 栗田 雄一 氏
専門:ハプティクス、人間機械システム、人間拡張学
大阪大学基礎工学部卒業後、奈良先端科学技術大学院大学で博士学位を取得。その後、広島大学特任助教,ニューヨーク州立大学客員准教授、ジョージア工科大学客員研究員、奈良先端科学技術大学院大学助教、JSTさきがけ研究員、広島大学大学院工学研究科准教授、同教授、学長特任補佐を経て現職。人間拡張実装プロジェクト研究センター長、コベルコ建機夢源力共創研究所所長を兼任。生体医工学、人間工学、ロボット工学、バーチャルリアリティ、人間拡張の分野で20年以上の研究キャリアを持ち、100本を超える学術論文を出版しているほか、数多くの産学共同研究に基づく研究成果の知財化や社会実装にも精力的に取り組んでいる。2023年には、医療・介護・ヘルスケア支援に関する知見を活かした広大発ベンチャーを立ち上げ、研究成果の事業化に挑戦している。
ホームページ: https://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/kurita/
セミナー趣旨、ポイント
道具や機械、コンピュータ等の操作性を高め、効果的、効率的、かつ満足して使うことができるようにするためには、人の心理的、生理的、身体的特性の理解に基づいた認知的負荷と身体的負荷の両者を考慮した設計が必要である。人は、外部環境の情報を視覚、聴覚、触覚などの感覚により知覚している一方で、自身が体を動かすときに得る運動感覚は、関節位置や体感の動きのほか、努力感、筋張力、重量、スティフネスなどの筋力に関連した情報から得られる。
本セミナーでは、人がどのように身体運動を生成しているのか、また重さ感や運動感覚の生起のメカニズムを概説したうえで、製品の使いやすさや操作性を定量的に評価し、積極的に設計に活用するための人間工学的手法について説明する。また、これら感覚・運動モデリング技術を用いた製品設計への応用として、負担感や力覚フィードバックのデザインへ活用した事例を紹介する。
こんな方におすすめ
道具や機械、コンピュータ等のデザインやヒューマンインタフェース開発を行う方、とくに人と物理的な接触を伴うプロダクト(ウェアラブル機器、家電、家具、自動車内装など)の付加価値を上げることに興味を持つ方向けのセミナーです。数学、物理に関する高校レベルの知識があることを推奨します。
得られる知識
人の感覚運動メカニズム/力感と負担感の知覚プロセス/人間工学の基礎知識/身体モデリング技術の活用事例など。
プログラム
1.身体と運動
1.1 運動感覚と負担感
1.2 運動器の特徴
1.3 骨格と力
1.4 生理学的観点から見た筋収縮の仕組み
1.5 到達運動(リーチング)
1.6 手先剛性から見た腕の動かしやすさ
2.力感と負担感
2.1 力感の知覚メカニズム
2.2 負担感とエフォート
2.3 姿勢と負担感
2.4 感覚量と操作感
2.5 マルチ/クロスモダリティと力感
2.6 アクティブセンシング/アクティブタッチ
3.人間工学と人間拡張
3.1 人間工学とは
3.2 人の生理的特性
3.3 人の認知の仕組み
3.4 ユニバーサルデザイン
3.5 人間拡張
4.感覚・運動モデリング技術の活用事例
4.1 負担感デザインへの活用事例
4.2 力覚フィードバックデザインへの活用事例
4.3 人間拡張技術の活用事例
□質疑応答□