乳化・可溶化の基礎とエマルションの調製・評価法・安定化技術

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セミナー概要

セミナーのテーマ

  • 界面活性剤の基礎と応用
  • 乳化・可溶化の理論と実践
  • エマルションの調製・評価・安定化技術

こんな方におすすめです

  • 乳化・可溶化業務の新任担当者
  • 化粧品・医薬品開発者
  • 界面活性剤の知識を深めたい方
セミナータイトル乳化・可溶化の基礎とエマルションの調製・評価法・安定化技術
開催日時

【オンライン配信】
2025年6月30日(月)10:30~16:30
お申し込み期限:2025年6月30日(月)10:00まで

・このセミナーはアーカイブ付きです
 視聴期間:2025/7/1(火)~2025/7/7(月)
・セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
・オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。

開催場所

オンライン

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。

受講料55,000円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。

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乳化・可溶化の基礎とエマルションの調製・評価法・安定化技術

界面活性剤の基礎・選定、相図の読み方・活用法、最新のエマルション設計技術など。
基礎から実践的な調製・評価手法、処方設計、最新の技術動向までを解説。

界面活性剤の構造・性質・選定の考え方、界面吸着とミセル形成、相図の読み方・描き方・活用法、乳化・可溶化の基礎理論、可溶化のメカニズムと調製・評価法、エマルションの調製・評価・安定化、高機能エマルションの応用設計技術など。
基礎から実践的な調製・評価手法、処方設計、最新の技術動向までを体系的に分かりやすく解説します。

講師

奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域 教授 博士(工学)  吉村 倫一 氏
専門:コロイド・界面化学
新規界面活性剤の分子設計・合成から、さまざまな物性評価、SPring-8の大型放射光施設や日本原子力研究開発機構の研究炉JRR-3の装置を用いた集合体の構造解析まで、幅広く研究を展開しています。
日本化学会コロイドおよび界面化学部会(役員会幹事・関西支部委員)、日本油化学会(関西支部常任幹事)で学会活動しています。
ホームページ: http://www.chem.nara-wu.ac.jp/~yoshimura/

セミナー趣旨、ポイント

 乳化および可溶化の技術は、化粧品や医薬品をはじめとする多くの産業分野で広く利用されており、界面活性剤(乳化剤)はこれらの技術において不可欠な役割を担っています。使用目的に応じて適切な界面活性剤を選択することで、安定性と機能性に優れたエマルションや可溶化系の構築が可能となります。
 本セミナーではまず、乳化および可溶化技術に不可欠な界面活性剤の構造と性質について解説し、さらにその評価に用いられる原理、測定法、データ解析の手法について紹介します。加えて、界面活性剤の主要な機能である界面吸着およびミセル形成の二大特性についても、基礎から丁寧に解説します。これらの特性は、エマルションや可溶化系の形成と安定性に深く関わっています。続いて、乳化・可溶化・マイクロエマルション系の解析に有用な相図(1成分系、2成分系、3成分系)の読み方と特徴について詳しく取り上げます。最後に、転相乳化法や液晶乳化法といった一般的なエマルション調製技術の概要を紹介し、さらにピッカリングエマルションや三相乳化法など、近年注目されている応用的な調製技術についても解説します。

こんな方におすすめ

本セミナーは、乳化・可溶化に関する業務に携わる若手技術者や研究開発部門の新任担当者を主な対象としています。界面活性剤の基礎から実践的な調製・評価手法、処方設計、最新の技術動向までを体系的に学ぶことができるため、化粧品・医薬品・食品・洗浄剤など、製剤・分散系の開発や品質管理に関わる方にとくに有用です。専門的な予備知識は不要ですが、界面化学や製剤技術に初めて取り組む方でも理解できるように基礎から丁寧に解説します。

得られる知識

・乳化および可溶化に必要な界面活性剤(乳化剤)の種類と物理化学的性質を理解し、適切に選定できるようになる。
・乳化・可溶化系の理解に必要な相図(三成分系を含む)の読み方・描き方が身につく。
・乳化および可溶化に関する基礎理論とエマルションの調製・評価手法(粒径、安定性など)を体系的に習得できる。
・転相乳化、液晶乳化、ピッカリング等の最新のエマルション設計技術と応用例について知識を深めることができる。

プログラム

1.乳化・可溶化の基本と界面活性剤の役割
 1.1 乳化・可溶化の定義と産業利用
 1.2 界面活性剤の分類と選定の考え方
 1.3 界面活性剤の物理化学的性質
 1.4 界面吸着とミセル形成:構造と機能
 1.5 界面活性剤の安全性と環境適合性

2.可溶化技術のしくみと調製・評価法
 2.1 可溶化のメカニズム
 2.2 可溶化系の調製方法
 2.3 可溶化量の評価方法
 2.4 可溶化に影響する因子
 2.5 マイクロエマルションとの違い
 2.6 可溶化技術の応用例

3.エマルションの調製と安定性の評価
 3.1 エマルションの種類と粒子構造
 3.2 乳化法の種類と機械条件
 3.3 エマルションの安定性と崩壊
 3.4 エマルション安定化の方法
 3.5 エマルションの評価方法

4.相図を活用した乳化・可溶化系の設計と評価
 4.1 相図の基礎:1・2・3成分系の読み方
 4.2 相図を用いた可溶化・乳化系の相挙動の理解
 4.3 相図に基づく処方最適化

5.高機能エマルションの応用設計技術
 5.1 転相乳化法(PIT法)の原理と活用
 5.2 液晶乳化:安定性の設計
 5.3 ピッカリングエマルション:固体粒子による安定化
 5.4 三相乳化・多重エマルションの技術と応用
 5.5 乳化・可溶化技術の今後の展望と持続可能性への課題

 □質疑応答□

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