セミナー概要
セミナーのテーマ
- 押出機内における樹脂挙動と混練の基礎理論
- シミュレーション技術と混練評価、スケールアップ
- スクリュ設計とトラブル対策
こんな方におすすめです
- 高分子材料の押出・混練技術に関わる技術者
- 押出機のトラブルシューティングに関心のある方
- 装置・プロセス設計の最適化を目指す方
セミナータイトル | 押出機内の樹脂挙動および混練の基礎と最適化 |
開催日時 | 【オンライン配信】 【アーカイブ配信】 |
開催場所 | オンライン 【オンライン配信】 |
受講料 | 55,000円 各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。 |
主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | 配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。 ※アーカイブ配信受講の場合は、配信開始日からダウンロード可となります。 |
押出機内の樹脂挙動および混練の基礎と最適化
~原理・評価・設計・スケールアップ・トラブル対策~
不良現象・トラブルの回避、新しい、あるいは不明な現象に対峙するための有効な方法とは
単軸&二軸スクリュ押出機内の溶融混練
固体輸送,溶融,溶融体輸送の基礎理論とそれに基づくスクリュ設計
材料の高機能・高品質化への対応
シミュレーション技術と混練評価、スケールアップの考え方、メカニズムに基づくトラブル対策
装置内では何が起きているのか、何が起こるのかをを把握して、
トラブルの回避、装置・プロセス設計の最適化、新しい不明な現象に対応するために
講師
九州大学 大学院工学研究院 化学工学部門 教授 工学博士 梶原 稔尚 氏
セミナー趣旨、ポイント
二軸押出機・混練機や混練エレメントを有する単軸押出機を用いて高分子材料の混練がなされている。押出・混練過程でのトラブル回避や、装置・プロセス設計の最適化のためには、まず装置内で何が起きているのかを把握することが必要である。そのためには、従来構築されてきた理論を理解するとともに、ノウハウや経験則についてはその基本原理を考察し、妥当性を判断できることが必要である。また、新しいあるいは不明な現象には材料挙動の可視化・計測やシミュレーション技術の利用が有効であり、その場合も、技術者が材料挙動・混練に関する基本的な原理を理解し、計測・解析結果を妥当に解釈できることが、検討結果を実効的に成果へ結びつけるために不可欠である。
本セミナーでは、高分子材料の固体輸送、溶融、溶融体輸送と混練に関して基礎理論をわかりやすく解説するとともに、その理論に基づく装置設計と不良現象のメカニズムの事例を紹介する。また、実験・計測およびシミュレーションを用いた混練評価およびスケールアップについて、現状の方法と課題を論理的に説明する。
得られる知識
・可視化・計測技術
・固体輸送,溶融,溶融体輸送の基礎理論とスクリュ設計
・溶融混練の基礎理論とそれに基づくスクリュ形状の理解
・シミュレーション技術と混練評価の考え方
・スケールアップの考え方
・メカニズムに基づくトラブル対策
プログラム
1.背景
1.1 押出機・混練機の概要と特徴
2.実験による可視化・計測
2.1 既往の可視化・計測の例
2.2 最近の可視化・計測技術の研究例
2.3 各種手法の特徴と注意点
3.固体輸送メカニズム
3.1 輸送メカニズムと不良現象
3.2 スクリュ設計の基礎
4.溶融部における高分子材料の溶融メカニズム
4.1 溶融プロセスの可視化と溶融理論
4.2 スクリュ設計の基礎
4.3 溶融不良への対応
4.4 溶融部での構造形成
5.溶融混練部の輸送・混練メカニズム
5.1 溶融体輸送メカニズム
5.2 分配混合と分散混合
5.3 伸長流動の重要性
5.4 ポリマーブレンド・コンポジットの混練理論
6.単軸スクリュ押出機内の溶融混練
6.1 スクリュ設計の基礎
6.2 溶融混練理論と混練エレメントの関係
7.二軸スクリュ押出機内の溶融混練
7.1 溶融混練理論と混練エレメントの関係
7.2 溶融混練に付随する問題と対策
8.計算機シミュレーションによる材料挙動の予測
8.1 シミュレーション手法の分類と特徴
8.2 混練予測のモデリングと問題点
9.シミュレーションによる溶融混練評価
9.1 混練評価指標とその考え方
9.2 検証実験とその考え方
9.3 シミュレーションと実験を用いた研究例
10.スケールアップとシミュレーション
10.1 スケールアップの一般論
10.2 シミュレーションによるスケールアップの研究例
11.今後の課題
質疑応答