セミナー概要
セミナーのテーマ
- プラスチックの物理劣化と物理再生のメカニズム
- 使用済みプラスチックの物性再生プロセス
- マテリアルリサイクルの成功事例と最新解析手法
こんな方におすすめです
- プラスチックリサイクル技術に関心のある方
- プラスチック成形プロセスに関わる技術者
- 高分子材料の物性や構造に興味のある研究者
セミナータイトル | <プラスチック再資源化の最前線>プラスチックの高度マテリアルリサイクルと高度成形プロセス |
開催日時 | 【ライブ配信】 2025年8月22日(金) 13:00~16:30 【アーカイブ配信】 ・このセミナーはアーカイブ付きです。 |
開催場所/配信の補足・注意事項 | 【ライブ配信】 |
受講料 | 49,500円 定価:本体45,000円+税4,500円 主催会社の会員ページ上に視聴や資料の案内がございますので、S&T会員登録が必須となります。未登録の場合、主催会社より新規登録手続きをさせていただきます。
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主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | ■配布資料 配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、主催会社様HPのS&T会員マイページよりダウンロード可となります。 |
<プラスチック再資源化の最前線>プラスチックの高度マテリアルリサイクルと高度成形プロセス
■プラスチックの物理劣化・物理再生のメカニズム■
■使用済みプラスチックの劣化した物性を再生可能にするためのプロセス■
■マテリアルリサイクルにおいて物性の再生に成功した具体的事例とポイント■
■物理劣化・物理再生の最新解析手法とそのポイント■
★ アーカイブ配信のみの受講もOKです。
★ 成形履歴のあるプラスチック物性の低下は化学劣化ではなく物理劣化であることが明らかに。プロセス最適化で再生へ!
講師
福岡大学名誉教授、特命研究教授 八尾 滋 氏
【学歴】
1981年 京都大学工学部高分子化学科卒
1986年 京都大学大学院工学研究科 単位修得後退学
1988年 京都大学工学博士号取得
【職歴】
1986年 宇部興産入社
2007年 三菱総合研究所入社
2011年 福岡大学工学部教授着任
2023年 福岡大学研究推進部特命研究教授着任
2025年 福岡大学名誉教授・広島大学客員教授
【研究室WebSite】
https://www.cis.fukuoka-u.ac.jp/~shyao/index.html
セミナー趣旨、ポイント
従来PCRに限らずPIRにおいても、成形履歴のあるプラスチックの物性は著しく低下しており、その原因は分子鎖切断を伴う化学劣化とされてきた。この常識に対し、我々は近年物性低下の原因はメソ領域での高分子構造の変異による物理劣化であること、それがせん断履歴などの影響により絡み合いが減少したことによりタイ分子数が少なくなるメソ領域での高分子構造変異による物理劣化であることを明らかにしてきた。さらにプロセスの最適化で低下した物性が物理的に大きく再生できることも正栄してきた。またこの原理が成形にも応用できることも分かってきた。本講座ではこれらについて詳しく説明する。
得られる知識
・実生産に応用できる最新のマテリアルリサイクル手法
・実生産に応用できる最新の成形プロセス
・高分子の物性と内部構造形成メカニズムに対する理解
・高分子の絡み合いに関する知識
プログラム
1.プラスチックマテリアルの現状とリサイクルの重要性
1.1 高分子の基礎知識とプラスチック製品
(1) 高分子の基礎知識
(2) プラスチック産業の歴史
(3) プラスチック製品と物性
1.2 プラスチックリサイクルへの期待
(1) サーキュラーエコノミー・カーボンニュートラルから見たプラスチックリサイクル
(2) プラスチックリサイクルに求められる姿
2.プラスチックの劣化やリサイクル性に影響する物理劣化・物理再生のメカニズム
2.1 化学劣化と物理劣化
2.2 物理劣化・物理再生理論の基礎
(1) 物理劣化と高分子の基礎物性
(2) プラスチックの自己再生能力を活かした物理再生
3.使用済みプラスチックの劣化した物性を再生可能にするためのプロセス
3.1 物理劣化・物理再生理論と樹脂溜まり部のメカニズム
(1) 樹脂溜まり部が設置された押出機の機能
(2) 流動制御による高度な樹脂溜まり部の応用
4.マテリアルリサイクルにおいて物性の再生に成功した具体的事例とそのポイント
4.1 射出成形における物理劣化・物理再生現象
4.2 流動制御した射出成形
(1) 流動制御による高度射出成形
(2) 高度射出成形品のリサイクル特性
5.物理劣化・物理再生の最新解析手法とそのポイント
5.1 FT-IR
5.2 ラマン光
5.3 TEM
5.4 AFM/SPM
5.5 DSC
5.6 溶融粘弾性
5.7 コンピュータシミュレーション
6.まとめ
□質疑応答□