PVA(ポリビニルアルコール)の基礎知識と機能化設計

  • 開催日2025年9月12日(金)
  • 形態オンライン【アーカイブ配信あり】

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • PVAの基礎知識と歴史
  • PVAの重合方法と構造設計
  • 高機能化PVAの応用事例

こんな方におすすめです

  • ポリビニルアルコール系の材料を取り扱っている方
  • 研究開発に携わって数年の若手技術者や新人の方
  • 最新のポリビニルアルコール系の材料について情報を得たい方
セミナータイトルPVA(ポリビニルアルコール)の基礎知識と機能化設計
開催日時 オンライン配信

2025年9月12日(金)13:00~16:30
お申し込み期限:2025年9月12日(金)12:30まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年9月30日(火)~2025年10月14日(火)
お申し込み期限:2025年9月30日(火)まで

開催場所

■オンライン
受講方法・接続確認はこちら(申込み前に必ずご確認ください)

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。

受講料49,500円

S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について

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・2名同時申込みで1名分無料の適用
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主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。
※アーカイブ配信受講の場合は、配信開始日からダウンロード可となります。

PVA(ポリビニルアルコール)の基礎知識と機能化設計

~基本特性・重合方法・構造設計・物性評価・高機能化~

特性、重合、合成、構造制御、修飾、成形加工、フィルム、高機能化、応用技術、、、、
ポリビニルアルコール系の材料を実用化をふまえて包括的に解説

講師

静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 教授 博士(工学) 小土橋 陽平 氏

【略歴】
2011年3月 鹿児島大学大学院 理工学研究科 博士課程修了(工学)
2011年4月 アルバータ大学(カナダ) 化学/物質工学科 研究員
2013年6月 物質・材料研究機構(NIMS) WPI-MANA ICYS研究員
2016年4月 静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 講師
2020年4月 静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 准教授
2025年4月 静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 教授

【専門】
高分子化学、バイオマテリアル

【Webページ】
https://kotsuchibashiyohei.wixsite.com/2016

セミナー趣旨、ポイント

 ポリビニルアルコール(PVA)は世界で年間約65万トン生産され、接着剤や食品包装フィルム、化粧品、洗濯のりなど様々な場面で利用されている。近年、優れた重合方法や有機反応の台頭により、一次構造を制御したPVAの合成や、簡便なPVAの機能化が行えるようになってきている。その結果、センサーや薬物キャリア、抗菌フィルムなど新しいPVA材料が報告されている。
 本講義では、PVAの基礎から機能化設計、また機能性PVAの応用などについて最新の研究とともに紹介する。

こんな方におすすめ

・ポリビニルアルコール系の材料を取り扱っている方
・研究開発に携わって数年の若手技術者や新人の方
・最新のポリビニルアルコール系の材料について情報を得たい方
予備知識は必要ございません。

得られる知識

・ポリビニルアルコール系の材料について基礎知識を得られる。
・ポリビニルアルコール系材料の機能化設計と最新の応用について知識を得られる。

プログラム

1.PVAの歴史と基礎
 1-1 合成高分子の歴史
  ・天然高分子と合成高分子
  ・これまでにどのような合成高分子が開発されたか
  ・合成高分子の歴史と発展
 1-2 未来のプラスチック
  ・未来のテクノロジーに組み込まれる合成高分子
 1-3 プラスチックの問題点
  ・マイクロプラスチック
  ・ナノプラスチック
  ・マイクロ及びナノプラスチックが環境に与える影響
  ・分解性高分子
 1-4 PVAの性質
  ・PVAの生体適合性
  ・PVAの分解性
  ・PVAの機械的な強度
  ・PVAの透明性
  ・PVAのガスバリア性

2.PVAの重合方法と構造設計
 2-1 フリーラジカル重合によるPVAの重合
  ・PVAを重合する際のモノマー
  ・PVAの重合方法の問題点
  ・PVAの重合方法
  ・フリーラジカル重合の特徴
 2-2 リビング重合によるPVAの重合
  ・リビング重合の特徴
  ・リビングラジカル重合の特徴
  ・リビング重合によるPVAの合成方法
  ・リビング重合により合成されたPVAの特徴
  ・リビング重合により合成されたPVAの応用
 2-3 PVAの修飾
  ・固体表面へのPVAの修飾
  ・高分子鎖への修飾

3.PVAの物理化学的な性質の評価方法
 3-1 分子量と分子量分布の評価
  ・核磁気共鳴装置による評価
  ・静的光散乱法による評価
  ・ゲル浸透クロマトグラフィーによる評価
  ・MALDI-TOF MSによる評価
 3-2 結晶化度の評価
  ・X線回折法による評価
  ・示差走査熱量計による評価
 3-3 PVAの成形加工
  ・加工法による強度の向上

4.PVAの機能化設計
 4-1 有機反応、重合を用いた機能化
  ・ヒドロキシ基を利用した機能化
  ・架橋構造を介した機能化
 4-2 複合材料による機能化
  ・PVAへの刺激応答性の導入
  ・機能化されたPVAフィルムとナノファイバー
  ・機能化されたPVAの分解性

5.高機能化PVAの最前線
 ・デバイスとしての応用
 ・センサーとしての応用
 ・バイオマテリアルとしての応用
 ・高強度ハイドロゲルとしての応用
 ・抗菌剤としての応用
 ・ナノ構造を利用した抗菌性への応用
 ・その他の応用

6.まとめ

質疑応答