セミナー概要
セミナーのテーマ
- PVAの基礎知識と歴史
- PVAの重合方法と構造設計
- 高機能化PVAの応用事例
こんな方におすすめです
- ポリビニルアルコール系の材料を取り扱っている方
- 研究開発に携わって数年の若手技術者や新人の方
- 最新のポリビニルアルコール系の材料について情報を得たい方
セミナータイトル | PVA(ポリビニルアルコール)の基礎知識と機能化設計 |
開催日時 | オンライン配信 2025年9月12日(金)13:00~16:30 【アーカイブ配信】 |
開催場所 | ■オンライン 【オンライン配信】 |
受講料 | 49,500円 各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。 |
主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | 配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。 ※アーカイブ配信受講の場合は、配信開始日からダウンロード可となります。 |
PVA(ポリビニルアルコール)の基礎知識と機能化設計
~基本特性・重合方法・構造設計・物性評価・高機能化~
特性、重合、合成、構造制御、修飾、成形加工、フィルム、高機能化、応用技術、、、、
ポリビニルアルコール系の材料を実用化をふまえて包括的に解説
講師
静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 教授 博士(工学) 小土橋 陽平 氏
【略歴】
2011年3月 鹿児島大学大学院 理工学研究科 博士課程修了(工学)
2011年4月 アルバータ大学(カナダ) 化学/物質工学科 研究員
2013年6月 物質・材料研究機構(NIMS) WPI-MANA ICYS研究員
2016年4月 静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 講師
2020年4月 静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 准教授
2025年4月 静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 教授
【専門】
高分子化学、バイオマテリアル
【Webページ】
https://kotsuchibashiyohei.wixsite.com/2016
セミナー趣旨、ポイント
ポリビニルアルコール(PVA)は世界で年間約65万トン生産され、接着剤や食品包装フィルム、化粧品、洗濯のりなど様々な場面で利用されている。近年、優れた重合方法や有機反応の台頭により、一次構造を制御したPVAの合成や、簡便なPVAの機能化が行えるようになってきている。その結果、センサーや薬物キャリア、抗菌フィルムなど新しいPVA材料が報告されている。
本講義では、PVAの基礎から機能化設計、また機能性PVAの応用などについて最新の研究とともに紹介する。
こんな方におすすめ
・ポリビニルアルコール系の材料を取り扱っている方
・研究開発に携わって数年の若手技術者や新人の方
・最新のポリビニルアルコール系の材料について情報を得たい方
予備知識は必要ございません。
得られる知識
・ポリビニルアルコール系の材料について基礎知識を得られる。
・ポリビニルアルコール系材料の機能化設計と最新の応用について知識を得られる。
プログラム
1.PVAの歴史と基礎
1-1 合成高分子の歴史
・天然高分子と合成高分子
・これまでにどのような合成高分子が開発されたか
・合成高分子の歴史と発展
1-2 未来のプラスチック
・未来のテクノロジーに組み込まれる合成高分子
1-3 プラスチックの問題点
・マイクロプラスチック
・ナノプラスチック
・マイクロ及びナノプラスチックが環境に与える影響
・分解性高分子
1-4 PVAの性質
・PVAの生体適合性
・PVAの分解性
・PVAの機械的な強度
・PVAの透明性
・PVAのガスバリア性
2.PVAの重合方法と構造設計
2-1 フリーラジカル重合によるPVAの重合
・PVAを重合する際のモノマー
・PVAの重合方法の問題点
・PVAの重合方法
・フリーラジカル重合の特徴
2-2 リビング重合によるPVAの重合
・リビング重合の特徴
・リビングラジカル重合の特徴
・リビング重合によるPVAの合成方法
・リビング重合により合成されたPVAの特徴
・リビング重合により合成されたPVAの応用
2-3 PVAの修飾
・固体表面へのPVAの修飾
・高分子鎖への修飾
3.PVAの物理化学的な性質の評価方法
3-1 分子量と分子量分布の評価
・核磁気共鳴装置による評価
・静的光散乱法による評価
・ゲル浸透クロマトグラフィーによる評価
・MALDI-TOF MSによる評価
3-2 結晶化度の評価
・X線回折法による評価
・示差走査熱量計による評価
3-3 PVAの成形加工
・加工法による強度の向上
4.PVAの機能化設計
4-1 有機反応、重合を用いた機能化
・ヒドロキシ基を利用した機能化
・架橋構造を介した機能化
4-2 複合材料による機能化
・PVAへの刺激応答性の導入
・機能化されたPVAフィルムとナノファイバー
・機能化されたPVAの分解性
5.高機能化PVAの最前線
・デバイスとしての応用
・センサーとしての応用
・バイオマテリアルとしての応用
・高強度ハイドロゲルとしての応用
・抗菌剤としての応用
・ナノ構造を利用した抗菌性への応用
・その他の応用
6.まとめ
質疑応答