セミナー概要
セミナーのテーマ
- 測定値と目視の差の理解
- 乖離しない色彩管理手法
- 多角度測色を活用した色差評価
こんな方におすすめです
- 塗装、印刷、加飾関連の工業製品、品質保証に携わる方
- 色に関する管理業務に悩んでいて着目点を変えたい方
- 色の見え方に課題を感じている方
セミナータイトル | 物体色の測定(測色)・評価・クレーム対策 |
開催日時 | 【ライブ配信】 2025年11月26日(水)10:30~16:30 【アーカイブ配信】 |
開催場所/配信の補足・注意事項 | 【ライブ配信】 |
受講料 | 55,000円 定価:本体50,000円+税5,000円 主催会社の会員ページ上に視聴や資料の案内がございますので、S&T会員登録が必須となります。未登録の場合、主催会社より新規登録手続きをさせていただきます。
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主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | ■配布資料 PDFデータ(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、主催会社様HPのS&T会員マイページよりダウンロード可となります。 ※アーカイブ配信受講の場合は、配信開始日からダウンロード可となります。 |
物体色の測定(測色)・評価・クレーム対策
~測定値と目視の差を考慮した「色差」の理解/乖離しない色彩管理~
「色に関わる品質」を管理されている方、「色の見え方に悩んでいる」方に
目視では、色差値以上に色が違って見える!
部品単体では基準色見本をよく再現できている。でも、組み立ててみると色差が大きく感じる……
なぜ、目視と測定値の差が発生するのか?
どんな状況で発生しやすいのか?
どうしたら、測定値・感覚が乖離しない色彩管理ができるのか?
数値と人の感覚との乖離があり「なぜ?」と頭を抱えることもしばしば。
そんな方のために、専門用語を極力使わず、色差の実際と活用方法をやさしく解説するセミナーです。
講師
(株)クリイノ創研 代表取締役 若井 宏平 氏
【専門】塗装技術、多角度(マルチアングル)測色を活用した色差評価
印刷インキメーカーで勤務し色や材料に接した後に、自動車メーカーに転職し塗装技術を担当。工場で新規材料・工法や新色を量産するにあたって発生するトラブルを経験。特に一体感を要求されるボディとバンパーの色合わせに苦労し、測色値で表せない目視に問題意識を持つ。その後多角度測色機器の導入にあたって測色値の解釈を変えたメタリック塗色などの独自指標を開発。
自動車メーカーを退職後に(株)クリイノ創研を設立、色差判定システムを開発。月刊「塗装技術」にて「わかりやすい色差の話」を連載。日本塗装技術協会セミナー委員として講演を企画。
セミナー趣旨、ポイント
「色や色差はわからない、難しい」多くの方から言われます。
本講座では工業製品である塗装やカラー部品の色差に絞り込んで、極力噛み砕いた実践的な内容に徹したお話をさせていただきます。
分光反射率の数値を人間の色の感覚へと置き換えた値が、工業部品で一般的に使われる測色値のL*a*b*ですが、それを座標として立体距離を取ったΔEを、目視を排する色差の単位としてそのまま振りかざすことは危険です。
測定のしかたについても、受光と入射の位置関係で多くの種類があり得られる値も違いますし、部品形状によっても色や明るさの認識は影響を受けるので、ΔEが違っても目視差は感じないこともあります。
この講座では、測色値を活用する一助になるよう、目視を解析し、多角度測色で管理する手法を紹介します。
こんな方におすすめ
・塗装、印刷、加飾関連の工業製品、品質保証に携わる方
・色に関する管理業務に悩んでいて着目点を変えたい方
※専門用語を極力使わないように心がけます。色彩を学んでいない方も歓迎します。
得られる知識
・色の品質管理、加工する製品の測色管理条件の設定と運用、特に多角度(マルチアングル)測色
・試作品の色再現範囲、目視評価の機器による推測方法
プログラム
1.イントロダクション 〜そのΔEは信用できるか「色差とクレーム」あなたならどうする?
2.色の認識 〜脳での分類、個人差、認識違い
3.センサー光強度から、眼や脳の感覚への変換 〜L*a*b*への反映
4.塗料やインキの対策、メタメリズム防止と分光反射率
5.差を感じるということ、見分けるということ、一体感について
6.多角度測色とグラデーション表現、カメラとの比較
7.印象の評価、画像の活用
8.粒子の取り扱い
9.多角度測色を拡張する
10. マンセル表色系への回帰
11. 色があわないときの対処方法、塗装条件変更と調色
12. 視覚について、人としての一定のルール
13. 評価実験を行う時の注意
※ご希望される受講者には、Excelマクロファイルを配付いたします。
(受講後、講師へ直接ご連絡ください)
□質疑応答□