バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定【オンラインorアーカイブ配信】

このセミナーは終了しました

  • 開催日2025年4月24日(木)
  • 形態オンライン【アーカイブ配信あり】

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • タンパク質溶液の安定化方法と添加剤の効果
  • タンパク質の凝集抑制剤の種類と性質
  • 低分子・高分子添加剤によるタンパク質の安定化・濃縮

こんな方におすすめです

  • バイオ医薬品の研究開発者
  • タンパク質の安定化技術に関心のある研究者・技術者
  • タンパク質製剤の製剤設計担当者
セミナータイトルバイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定
開催日時

【オンライン配信】
2025年4月24日(木)13:00~16:30
お申し込み期限:2025年4月24日(木)12:30まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年5月14日(水)~2025年5月27日(火)
お申し込み期限:2025年5月14日(水)16:00まで

【オンライン配信】
・受講者特典としてこのセミナーはアーカイブ付きです
 視聴期間:2025/5/14(水)~2025/5/27(火)
・セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
・オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。

開催場所

オンライン※アーカイブ配信あり

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。

受講料49,500円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用
・研修パック(3名以上で1人あたり 19,800円)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料
オンライン配信受講:製本テキスト(開催日の4、5日前に発送予定)
※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
※Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。

アーカイブ配信受講:製本テキスト(配信開始日を目安に発送)

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バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定

<凝集と安定化の理解と添加剤による解決法・その限界>


<アルギニンはなぜ使いやすいのか>
タンパク質の溶液中での安定化の方法について、
特に低分子や高分子の添加剤を使う方法をまとめて紹介

■タンパク質の溶液状態がどのように理解でき、制御できるのか
■タンパク質の凝集抑制剤とはそもそもどういう性質があるのか
■バイオ医薬品への応用例として、低分子添加剤を使うことで、どこまでタンパク質が安定化できるのか
■高分子を用いる複合体化や、可逆性の高い固形化によるタンパク質の安定化や濃縮の方法とは
■タンパク質の集合性の性質から理解されてきた相分離生物学について

講師

筑波大学 数理物質系 教授 博士(理学) 白木 賢太郎 先生

[専門/主な業務]
タンパク質溶液学(安定化・凝集・共凝集・液-液相分離・凝集抑制・粘性制御)

著書:『相分離生物学』(東京化学同人)2019年8月

セミナー趣旨、ポイント

タンパク質は溶液中で凝集や失活をしやすい性質があります。タンパク質の溶液状態がどのように理解でき、制御できるのかをまとめてお話しします。まず、タンパク質の凝集抑制剤とはそもそもどういう性質があるのかを整理します。なかでもアルギニンは幅広い応用の可能性があります。
バイオ医薬品への応用例として、低分子添加剤を使うことで、どこまでタンパク質が安定化できるのかを紹介します。さらに、高分子を用いる複合体化や、可逆性の高い固形化によるタンパク質の安定化や濃縮の方法を紹介します。最後に、このようなタンパク質の集合性の性質から理解されてきた相分離生物学について、アミロイド仮説の理解や、低分子薬の開発との関連について新しい仮説をお話しします。

■講習会のねらい■
タンパク質の溶液中での安定化の方法について、特に低分子や高分子の添加剤を使う方法をまとめて紹介します。
タンパク質の溶液をこれから扱おうとする方に、具体的に役立つ内容となっています。

プログラム

  1. ◆蛋白質凝集抑制剤
    1. ・アミノ酸の性質
    2. ・溶解度・疎水性・ハイドロパシー
    3. ・蛋白質の凝集とアミノ酸による凝集抑制剤
    4. ・アルギニンとアミノ酸誘導体
    5. ・理想の凝集抑制剤
    6. ・モノマータンパク質の凝集と凝集抑制
    1. ◆凝集抑制剤を考える
      1. ・アルギニンとリシンの比較
      2. ・イオンによる静電遮蔽と塩析・塩溶
      3. ・アルギニン塩の使い方
      4. ・ホフマイスター系列の効果
      5. ・アンモニウムイオン
      6. ・酵素の加熱による失活のイオンの効果
    2. ◆多様な添加剤の効果
      1. ・ポリアミン
      2. ・尿素
      3. ・塩酸グアニジン
      4. ・アルコール
      5. ・界面活性剤
      6. ・ポリエチレングリコール
      7. ・多糖類
      8. ・高分子電解質
      9. ・添加剤と相互作用ノックアウトの考え方
    3. ◆緩衝液の影響
      1. ・IgGを安定化する緩衝液
      2. ・緩衝液のpHの温度依存性
      3. ・リン酸緩衝液の特徴
      4. ・デアミデーション
    4. ◆蛋白質沈殿剤を考える
      1. ・塩と糖の違い
      2. ・クラウディング効果
      3. ・高分子電解質
      4. ・リエントラント凝縮
      5. ・アルコール沈殿
    5. ◆蛋白質溶液の粘度の制御
      1. ・溶液の粘度の原因
      2. ・蛋白質濃度と粘度
      3. ・抗体溶液の粘度とアルギニン
      4. ・アルブミン溶液の粘度とイオン
      5. ◆水溶液中でどこまでタンパク質を安定化できるか?
        1. ・加熱凝集
        2. ・加熱失活
        3. ・化学劣化
        4. ・共凝集
        5. ・クルードなタンパク質溶液
        6. ・リフォールディング
      6. ◆アルギニンはなぜ使いやすいのか?
        1. ・アルギニンの多彩な応用
        2. ・添加剤と相互作用ノックアウトの考え方
        3. ・アルギニンの長所と欠点
        4. ・アルギニンによる芳香族化合物の溶解度の改善
        5. ・高濃度タンパク質溶液の粘度
        6. ・固体への吸着
        7. ・結晶化への影響
        8. ・オパレッセンスの抑制
      7. ◆バイオ医薬品への応用
        1. ・バイオ医薬品に期待される6テーマ
        2. ・蛋白質高分子電解質複合体(PPC)
        3. ・PPCによる安定化
        4. ・PPCによる状態変化と濃縮
        5. ・PPCからの可逆性
        6. ・pH応答性タグ
        7. ・オパレッセンスの制御
        8. ・ガラス状透明濃縮物
        9. ・水性二相溶液と凝集体の除去
      8. ◆相分離生物学入門
        1. ・液-液相分離の再現実験
        2. ・液-液相分離とは
        3. ・低分子とハイドロトロープ
        4. ・アミロイド仮説と相分離仮説
        5. ・プリオンと相分離
        6. ・低分子薬と相分離
        7. ・細胞内のタンパク質の状態
        8. ・相分離生物学の原点
        9. ・天然変性タンパク質の役割
        10. ・RNAやDNAの相分離
        11. ・翻訳後修飾と相分離
        12. ・「溶ける」とは?

      □質疑応答□

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