難水溶性薬物のための製剤技術の理論と実際~溶解・吸収のプロセスを正しく理解するための評価法~

  • 開催日2025年7月10日(木)
  • 形態オンライン【アーカイブ配信あり】

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • 難水溶性薬物の溶解と吸収のメカニズム
  • 製剤設計と評価における最新の知見
  • 結晶化、可溶化、過飽和に関する技術

こんな方におすすめです

  • 新薬開発に関わる研究者
  • 製剤技術の開発担当者
  • 難水溶性薬物に関する知識を深めたい方
セミナータイトル難水溶性薬物のための製剤技術の理論と実際~溶解・吸収のプロセスを正しく理解するための評価法~
開催日時

【オンライン配信】
2025年7月10日(木)10:30~16:30
お申し込み期限:2025年7月10日(木)10:00まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年7月25日(金)~2025年8月8日(金)
お申し込み期限:2025年7月25日(金)まで

【オンライン配信】
・受講者特典としてこのセミナーはアーカイブ付きです
 視聴期間:2025/7/25(金)~2025/8/8(金)
・セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
・オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。

開催場所

オンライン

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。

受講料55,000円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用
・研修パック(3名以上で1人あたり19,800円)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考■配布資料
オンライン配信受講:PDFテキスト(※印刷可・編集不可)
アーカイブ配信受講:PDFテキスト(※印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。
※なお、アーカイブ配信受講の場合は、配信日になります。

難水溶性薬物のための製剤技術の理論と実際~溶解・吸収のプロセスを正しく理解するための評価法~

結晶多形・塩・共結晶、難水溶性薬物の可溶化手法
非晶質固体分散体・自己乳化型製剤・ナノ結晶、過飽和型製剤、非晶質薬物・製剤の結晶化に対する理解と評価

近年開発現場に溢れている難水溶性薬物。
これらが消化管内でどのように溶け膜透過するのか、
正しく理解をしながら開発を進めていかなければ、
製剤の本来の能力は発揮できない。

本講座では、難水溶性薬物の開発をふまえた原薬物性評価と
製剤設計・評価について、最新の知見を学術的・実務的両方の観点から解説します。

講師

国立研究開発法人 物質・材料研究機構
医療応用ソフトマターグループ グループリーダー
川上 亘作​ 氏
【講師紹介】https://www.science-t.com/lecturer/15501.html

【主なご経歴】
1994年4月 ~ 2005年3月 塩野義製薬(株)研究所
2001年8月 ~ 2002年7月 米国コネチカット大学薬学部 客員研究員
2005年3月 ~ 2006年12月 万有製薬(株)研究所
2006年12月 ~ 物質・材料研究機構
2018年2月~ 筑波大学大学院数理物質系 教授
【主なご業務・ご研究】
医薬品(低分子、中分子、抗体、核酸)の物性評価・製剤化研究全般
【業界での関連活動】
日本薬剤学会:代議員、各種フォーカスグループ関連活動など
日本熱測定学会:各種幹事、2022年討論会大会長など
日本化学会コロイドおよび界面化学部会:役員、事業企画委員など
医薬品関連マテリアルズオープンプラットフォーム(製薬企業11者との連携)Journal of Dru Delivery Science and Technology (Elsevier) Deputy Editor-in-Chief

セミナー趣旨、ポイント

 難水溶性薬物の開発技術は非晶質固体分散体、ナノ結晶、自己乳化型製剤など多岐にわたるが、それぞれに対して正しい理解と評価技術を有していなければ能力を最大限に発揮することはできない。これらの製剤が消化管内でどのようにふるまい、それが膜透過とどのように関連しているのか、近年は知見が頻繁にアップデートされている。本講座では、難水溶性薬物の開発をふまえた原薬物性評価、と製剤設計・評価について、最新の知見を学術的・実務的両方の観点から解説する。

得られる知識

・溶解度に関する正しい知識と測定法
・結晶多形・塩・共結晶の知識
・難水溶性薬物の可溶化手法
・非晶質固体分散体・自己乳化型製剤・ナノ結晶の知識
・過飽和型製剤の評価法
・非晶質薬物・製剤の結晶化に対する理解と評価法

プログラム

1.はじめに
 1.1 難水溶性薬物が創出される背景
 1.2 難水溶性薬物の開発手法概論

2.溶解度と膜透過
 2.1 溶解度の考え方
 2.2 正しい溶解度測定法
 2.3 スクリーニング溶解度と平衡溶解度
 2.4 膜透過性評価法

3.原薬形態の変更による溶解性改善
 3.1 結晶多形の基礎と熱力学
 3.2 準安定形の溶解度
 3.3 塩と共結晶

4.難水溶性薬物の可溶化
 4.1 溶解度のpH依存性
 4.2 補助溶媒、界面活性剤による可溶化
 4.3 界面活性剤と生体の相互作用
 4.4 溶解度ー膜透過インタープレイ

5.難水溶性薬物のための製剤技術
 5.1 自己乳化型製剤
 5.2 非晶質固体分散体
 5.3 ナノ結晶製剤

6.過飽和型製剤からの経口吸収
 6.1 古い常識にとらわれた溶出試験からの脱却
 6.2 過飽和と液液相分離
 6.3 非晶質製剤の溶出性と経口吸収性の関係
 6.4 固体分散体の機能を引き出す製剤化
 6.5 自己乳化型製剤の経口吸収

7.非晶質製剤の安定性
 7.1 結晶化の基礎
 7.2 結晶化傾向と核形成
 7.3 保存安定性評価
 7.4 結晶化に対する表面効果
 7.5 原薬と製剤の結晶化予測
 7.6 結晶化度評価法

8.講義のまとめ

□ 質疑応答 □