セミナー概要
セミナーのテーマ
- ADCの体内動態とペイロードの細胞内動態
- ペイロードの生体膜透過機構
- トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)に関する知見
こんな方におすすめです
- ADCの研究開発に携わる研究者
- 創薬における薬物動態評価に関心のある方
- より有効で安全なADCの設計・開発を目指す方
セミナータイトル | 【研究開発動向:2時間セミナー】抗体薬物複合体(ADC)におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価 |
開催日時 | 【オンライン配信】 【アーカイブ配信】 |
開催場所 | オンライン 【オンライン配信】 |
受講料 | 22,000円 各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。 |
主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | 配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。 |
【研究開発動向:2時間セミナー】抗体薬物複合体(ADC)におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価
~ペイロードがリソソーム膜を通過する際の輸送機構、細胞内でのペイロードの挙動、薬物動態への影響~
▼ ADCの有効性を大きく左右するペイロードの生体膜透過メカニズムと、
その治療効果および安全性に関わる薬物動態評価とは
▼ より有効で安全なADCを設計・開発する上で、
ペイロードの生体膜透過メカニズムを理解し、適切に評価することの重要性を解説
【講習会のポイント】
▼ADCの体内動態
▼ペイロードの生体膜透過機構
▼トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)について
講師
東京薬科大学 薬学部 薬物動態制御学教室 教授 博士(薬学) 井上 勝央 先生
【講師紹介】https://www.science-t.com/lecturer/250610.html
[専門/主な業務]生物薬剤学、薬物動態学
セミナー趣旨、ポイント
抗体薬物複合体(ADC)は、がん細胞を特異的に認識する抗体と強力な抗がん作用を持つ薬物(ペイロード)を結合させた次世代のがん治療薬である。がん細胞選択的なペイロードの送達により、副作用の軽減と治療効果の向上が認められる一方、ペイロードの細胞内動態に関する知見は乏しく、その薬効が発揮されるまでの分子制御機構はほとんど不明である。
本セミナーでは、ADCの有効性を大きく左右するペイロードの生体膜透過メカニズムと、その治療効果および安全性に関わる薬物動態評価に焦点を当て、ペイロードがリソソーム膜を通過する際の輸送機構、さらには細胞内でのペイロードの挙動、そしてそれらがADC全体の薬物動態にどのように影響を与えるかについて解説する。
◆講習会のねらい◆
より有効で安全なADCを設計・開発する上で、ペイロードの生体膜透過メカニズムを理解し、適切に評価することの重要をお伝えする。
プログラム
1.抗体薬物複合体(ADC)とは
1.1 構造と機能
1.2 リンカーの種類と特性
1.3 ペイロードの種類
1.4 次世代型ADC
2.ADCの体内動態
2.1 血中ADC動態とその変動要因
2.2 細胞内ADC動態
2.3 リンカーによるペイロードの細胞内動態制御
3.ペイロードの生体膜透過機構
3.1 単純拡散と能動輸送の基礎
3.2 ペイロードの生体膜透過で考慮すべき点
3.3 創薬設計におけるルールオブファイブ
3.4 ペイロードの輸送に関与するトランスポーター
4.トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)について
4.1 T-DM1の構造と機能
4.2 リソソームトランスポーターSLC46A3の機能
4.3 T-DM1の薬効発現におけるSLC46A3の役割
4.4 薬物相互作用
5.ペイロードの輸送に関与するリソソームトランスポーターの評価方法
5.1 リソソームトランスポーターの種類と特性
5.2 リソソームトランスポーターの細胞膜への局在化
5.3 蛍光化合物を用いたSLC46A3の輸送機能評価法
5.4 各種ペイロードとSLC46A3の相互作用の評価
5.5 SLC46A3欠損細胞を用いたT-DM1の薬効評価
□質疑応答□