【研究開発動向:2時間セミナー】抗体薬物複合体(ADC)におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価

  • 開催日2025年7月30日(水)
  • 形態オンライン【アーカイブ配信あり】

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • ADCの体内動態とペイロードの細胞内動態
  • ペイロードの生体膜透過機構
  • トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)に関する知見

こんな方におすすめです

  • ADCの研究開発に携わる研究者
  • 創薬における薬物動態評価に関心のある方
  • より有効で安全なADCの設計・開発を目指す方
セミナータイトル【研究開発動向:2時間セミナー】抗体薬物複合体(ADC)におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価
開催日時

【オンライン配信】
2025年7月30日(水)13:00~15:00
お申し込み期限:2025年7月30日(水)12:30まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年8月5日(火)~2025年8月22日(金)
お申し込み期限:2025年8月5日(火)まで

開催場所

オンライン

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。

受講料22,000円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料はPDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。

【研究開発動向:2時間セミナー】抗体薬物複合体(ADC)におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価

~ペイロードがリソソーム膜を通過する際の輸送機構、細胞内でのペイロードの挙動、薬物動態への影響~

▼ ADCの有効性を大きく左右するペイロードの生体膜透過メカニズムと、
その治療効果および安全性に関わる薬物動態評価とは

▼ より有効で安全なADCを設計・開発する上で、
ペイロードの生体膜透過メカニズムを理解し、適切に評価することの重要性を解説

【講習会のポイント】
▼ADCの体内動態
▼ペイロードの生体膜透過機構
▼トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)について

講師

東京薬科大学 薬学部 薬物動態制御学教室 教授 博士(薬学) 井上 勝央 先生
【講師紹介】https://www.science-t.com/lecturer/250610.html

[専門/主な業務]生物薬剤学、薬物動態学

セミナー趣旨、ポイント

抗体薬物複合体(ADC)は、がん細胞を特異的に認識する抗体と強力な抗がん作用を持つ薬物(ペイロード)を結合させた次世代のがん治療薬である。がん細胞選択的なペイロードの送達により、副作用の軽減と治療効果の向上が認められる一方、ペイロードの細胞内動態に関する知見は乏しく、その薬効が発揮されるまでの分子制御機構はほとんど不明である。
本セミナーでは、ADCの有効性を大きく左右するペイロードの生体膜透過メカニズムと、その治療効果および安全性に関わる薬物動態評価に焦点を当て、ペイロードがリソソーム膜を通過する際の輸送機構、さらには細胞内でのペイロードの挙動、そしてそれらがADC全体の薬物動態にどのように影響を与えるかについて解説する。

◆講習会のねらい◆
より有効で安全なADCを設計・開発する上で、ペイロードの生体膜透過メカニズムを理解し、適切に評価することの重要をお伝えする。

プログラム

1.抗体薬物複合体(ADC)とは
1.1 構造と機能
1.2 リンカーの種類と特性
1.3 ペイロードの種類
1.4 次世代型ADC

2.ADCの体内動態
2.1 血中ADC動態とその変動要因
2.2 細胞内ADC動態
2.3 リンカーによるペイロードの細胞内動態制御

3.ペイロードの生体膜透過機構
3.1 単純拡散と能動輸送の基礎
3.2 ペイロードの生体膜透過で考慮すべき点
3.3 創薬設計におけるルールオブファイブ
3.4 ペイロードの輸送に関与するトランスポーター

4.トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)について
4.1 T-DM1の構造と機能
4.2 リソソームトランスポーターSLC46A3の機能
4.3 T-DM1の薬効発現におけるSLC46A3の役割
4.4 薬物相互作用

5.ペイロードの輸送に関与するリソソームトランスポーターの評価方法
5.1 リソソームトランスポーターの種類と特性
5.2 リソソームトランスポーターの細胞膜への局在化
5.3 蛍光化合物を用いたSLC46A3の輸送機能評価法
5.4 各種ペイロードとSLC46A3の相互作用の評価
5.5 SLC46A3欠損細胞を用いたT-DM1の薬効評価

□質疑応答□