セミナー概要
セミナーのテーマ
- レオロジー・粘弾性測定の基礎と産業分野への応用
- 材料・用途に応じた最適なレオロジー測定手法と治具の選択
- 塗料、濃厚スラリー、化粧品などのレオロジーデータ解析のポイント
こんな方におすすめです
- 塗料、インク、接着剤、化粧品、食品、医薬品などの研究・開発者
- スラリー、ペースト、ゲルなどのレオロジー特性評価に関わる技術者
- ポリマー材料の成形加工や物性評価に携わる方
セミナータイトル | レオロジー測定・データ解釈の勘どころ |
開催日時 | 2025年4月21日(月)10:30~16:30 |
開催場所 | オンライン ・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。 |
受講料 | 55,000円 各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。 |
主催 | サイエンス&テクノロジー |
備考 | 配布資料は製本テキスト(開催前日着までを目安に発送) ※セミナー資料は開催日の4~5日前にお申し込み時のご住所へ発送致します。 ※間近でのお申込みの場合、セミナー資料の到着が開催日に間に合わないことがございます。 |
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レオロジー測定・データ解釈の勘どころ
~初心者でもわかる粘度・粘弾性測定~
塗料、濃厚スラリー、接着剤…etc.
材料・用途によって変わるレオロジー測定・データ解釈のコツも解説
本セミナーでは、レオロジー・粘弾性・粘弾性体とは何か?から始まり、測定手法の基礎や測定治具の使い方などのレオロジー測定の要点、用途や材料ごとの粘度・粘弾性測定の勘どころまで、分かりやすく詳細に解説します。
講師
(株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニット キャラクタリゼーションマネージャー 宮本 圭介 氏
セミナー趣旨、ポイント
粘度測定およびレオロジー測定の基本的な考え方、各種レオロジー変数の求め方、評価に最適な温度制御システムや測定治具の選択方法などレオロジー測定の初心者の方も興味深く聴講いただけます。更に、タレやレベリング性といった塗工性能から塗膜の硬化過程の評価、電極スラリーやセラミックスラリーなど濃厚スラリーの凝集、解砕、濡れ性といった分散特性の評価、化粧品材料のゾル、ゲルといったミセル構造の評価、粘着材の濡れ性、剥離性、接着剤の硬化特性、ポリマー材料の成型加工特性など様々な産業分野におけるレオロジー測定の活用例とデータの解釈を測定事例と共に詳しく解説します。
こんな方におすすめ
・これからレオロジー測定を始められる研究者、新入社員の方
・レオロジー測定を行う際の測定手法、温度制御、測定治具の選択方法などノウハウを知りたい方
・レオロジー測定データの解釈、評価方法についてお困りの方
得られる知識
・レオロジー測定の概要、各種測定手法
・レオロジー測定を行う事でどのような情報が得られるか?自身の問題解決に繋がるか?
・各測定手法の活用例と測定条件の設定のノウハウ
・最適な各種測定治具及び温度制御システムの選択方法
・産業分野別の評価手法と測定データの解釈
・塗料やインクなどの塗工性(チクソトロピー性、タレ性、レベリング性)の評価手法
・エマルション、濃厚スラリーなどの分散性(濡れ性、凝集、解砕特性など)の評価手法
・化粧品材料の官能特性(肌への塗りやすさなど)、構造安定性、ゾル、ゲルなど内部構造の評価手法
・ポリマー材料の成型加工条件の決定に必要な情報の取得(緩和時間など)
プログラム
1章 レオロジー測定の基礎
1.レオロジー測定とは
1.1 粘弾性・レオロジーとは?
1.2 産業分野における粘度・レオロジー測定の活用例
2.レオロジー測定の基礎
2.1 粘度測定とは?
2.2 レオロジー測定とは?
2.3 レオロジー測定の概要 ~回転測定と振動測定~
3.回転(静的)測定の概要
3.1 回転測定の概要 ~せん断速度の求め方、変形方法、レオロジー変数の求め方~
3.2 回転測定の応用例
(1) ニュートン流動現象 ~粘度が回転によらず一定?~
(2) シアシックニング ~粘度が回転と共に上昇?~
(3) シアシニング ~粘度が回転と共に下降?~
(4) シアシニング評価例 ~様々な食品サンプルの嚥下特性評価~
4.振動(動的)測定の概要
4.1 振動測定の概要 ~変形方法、レオロジー変数の求め方、固体・液体の応力波形~
4.2 各種振動測定の概要と応用例
(1) 周波数分散測定と測定例 ~シリコンパテ、長期分散安定性~
(2) ひずみ分散測定と測定例 ~ヨーグルトの内部構造の強さ、泡立ち、泡切れ、泡強度~
(3) 温度・時間分散測定と測定例 ~エポキシ樹脂の熱硬化、温度と時間変化によるゲル化~
5.測定治具と温度制御システムの選択
5.1 各測定治具の詳細と使い分け
5.2 各測定治具のせん断速度の求め方
5.3 各測定治具での温度分散測定の可否
5.4 ゲルサンプルの測定時の注意点
5.5 粒子分散系サンプルの測定時の注意点
5.6 乾燥しやすいサンプルの測定時の注意点
5.7 測定治具のサイズ選択の注意点
5.8 正しい測定結果を得るための注意点 ~サンプルの設置、検出トルク、滑り止めなど~
5.9 温度制御システムの選択の注意点
2章 各種サンプルの測定データの解釈
6.塗料の塗工性能のレオロジー評価
6.1 塗膜厚さの評価事例 ~従来の粘度測定法と問題点~
6.2 従来のチクソトロピー測定の問題点
6.3 新しい塗工性能の評価手法 ~ステップ・シア・レート測定によるタレ性、レベリング性の評価~
6.4 高速塗布工程の評価 ~スプレー印刷、プリンタインクの塗工性~
6.5 塗膜形成過程の評価 ~塗布後の溶媒の揮発による塗膜形成過程の動的評価~
6.6 官能特性のレオロジー評価 ~口紅を塗る、ボールペンの書きやすさ~
7.濃厚スラリーの流動性と分散性のレオロジー評価 ~濡れ性、凝集、解砕特性とその評価方法~
7.1 セルロースナノファイバー水溶液のレオロジー挙動の評価
7.2 濃厚系スラリーの粘度特性 ~解砕、濡れ性、ダイラタンシー、シアシックニング~
7.3 凝集、分散特性評価 ~分散材投与による分散状態の最適化の評価~
7.4 レオ・インピーダンス測定による分散特性評価 ~新しい交流インピーダンス測定との組合せ~
8.化粧品材料のレオロジー評価
8.1 化粧品用基材のレオロジー挙動
8.2 試料調整方法とレオロジー特性との関係 ~傾斜法では分からないソフトゲル構造~
8.3 界面活性剤の濃度とレオロジー特性との関係
8.4 攪拌、混合条件の違いによるレオロジー特性の評価
9.粘着材、接着剤、ポリマー材料のレオロジー評価
9.1 高分子材料のレオロジー評価 ~速度または時間の関数としての粘弾性、緩和時間~
9.2 時間と温度の等価性とガラス転移温度(Tg)の評価 ~温度・時間換算則(TTS)~
9.3 粘着剤の粘着性と剥離性の評価例 ~温度特性、粘着性(タック性)、剥離性(ピール性)~
9.4 レオロジー測定による成型加工条件の決定 ~緩和時間、伸長粘度の評価~
10.まとめ
□ 質疑応答 □
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