セミナー概要
セミナーのテーマ
- プラズマ、液相、ゾルゲル法によるナノ粒子の合成
- 単分散ナノ粒子の作製と応用
- 粒子のサイズ制御と材料への応用
こんな方におすすめです
- ナノ材料合成技術に興味のある研究者
- 材料科学、化学工学分野の研究者
- 電気電子、電池、機能性材料の開発に関わる技術者
セミナータイトル | ビルドアップ法(ボトムアップ法)による(ナノ)粒子の合成,高効率化,その応用展開 |
開催日時 | 【オンライン配信】 2025年7月30日(水) 10:00~17:00 |
開催場所 | オンライン Zoomを利用したオンライン配信。※会場での講義は行いません |
受講料 | 66、000円 1名につき66、000円(消費税込・資料付き) |
主催 | 技術情報協会 |
ビルドアップ法(ボトムアップ法)による(ナノ)粒子の合成,高効率化,その応用展開
★合成した粒子の均質化 , 精密な構造制御法 , 合成時間のスピードアップ,課題への対応
★電気電子,半導体,電池,機能性化学品,製剤など,各種用途での使われ方
講師
【第1部】九州大学 大学院工学研究院 化学工学部門 博士(工学) 渡辺 隆行 氏
【第2部】東北大学 名誉教授(多元物質科学研究所) 工学博士 村松 淳司 氏
【第3部】岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 教授 博士(工学) 伴 隆幸 氏
【第4部】山口大学 大学院創成科学研究科 工学系学域 循環環境工学分野 准教授 博士(工学) 石井 治之 氏
プログラム
【10:00~11:30】
第1部 気相合成による微粒子の作製とその事例について
講師 東北大学 名誉教授(多元物質科学研究所) 工学博士 村松 淳司 氏
【講座の趣旨】
水溶液や有機溶液からのサイズや形態などが揃った,いわゆる,単分散な.無機のナノ粒子や微粒子の合成は,通常,粒子同士の凝集が置きにくい希薄溶液で行われてきた.実用化のためには,濃厚溶液からの大量合成が望ましい.本講座では,従来不可能と言われた濃厚溶液における粒子凝集を抑え,単分散無機粒子を合成する,全く新しい手法,ゲルーゾル法について講義するとともに,応用事例を紹介する.
【セミナープログラム】
1.生活の中の微粒子,コロイド
1.1 温泉,牛乳,墨汁
1.2 ビールや日本酒
1.3 サイズの概念
2.ナノ粒子の特徴
2.1 粒子のサイズ
2.2 粒子サイズ効果
3.単分散粒子の合成理論
3.1 LaMerスキーム
3.2 凝集防止
3.3 希薄系から濃厚系へ
4.ゲル―ゾル法単分散微粒子合成
4.1 酸化鉄微粒子
4.2 チタニア微粒子
5.ゲル―ゾル法合成単分粒子の応用事例
5.1 ITOナノ粒子の合成
5.2 応用と展開
5.3 終わりに
【質疑応答】
【13:50~15:20】
第3部 ゾルゲル法によるセラミックス薄膜およびナノ材料の作製と評価
講師 山口大学 大学院創成科学研究科 工学系学域 循環環境工学分野 准教授 博士(工学) 石井 治之 氏
【講座の趣旨】
有機・無機によらず微粒子合成においては,よりクリーンかつ効率的な製造技術の開発が喫緊の課題です。 本セミナーでは,微粒子合成の基礎から粒径制御のコツまで,各種微粒子合成の経験が豊富な講演者がわかりやすく解説します。
【セミナープログラム】
1.微粒子合成の基礎知識
1.1 ビルドアッププロセスとブレークダウンプロセス
1.2 微粒子合成で欠かせない微粒子表面状態の基礎
1.3 粒径の均一化に向けた基礎理論(Lamer理論など)
2.クリーンな乳化重合法によるポリマー粒子の合成
2.1 乳化重合法の基礎知識と問題点
2.2 界面活性剤を用いないソープフリー乳化重合法における単分散微粒子の粒径制御
2.3 界面活性剤を微量添加した乳化重合法による単分散粒子のナノサイズ化
3.ゾルーゲル法による無機酸化物粒子の合成
3.1 ゾル-ゲル法の基礎知識
3.2 ゾルーゲル法による単分散微粒子の粒径制御
3.3 界面活性剤ミセル存在下における単分散メソポーラスシリカ粒子の合成
4.無機ナノ粒子の合成
4.1 粒子のナノサイズ化に関する基礎知識
4.2 無機ナノ粒子の大量合成および添加剤の影響
4.3 天然に存在する有機化合物を用いた単分散無機ナノ粒子の合成と粒径・形状制御
【質疑応答】