UV硬化樹脂の硬化度・物性の測定評価と硬化不良・密着不良などのトラブル対策

セミナー趣旨、ポイント

　UV硬化技術は短時間で容易にインキ、コーティング、塗料、接着剤などの高分子材料を得ることができ、量産設備も比較的簡便な仕様とできる汎用性が高い技術である。硬化方法の特性から、種々の基材上への「表面加工」として用いられることが多く、硬化度や力学特性を樹脂薄膜単独で評価することが難しい。
　本講演では、 UV硬化樹脂の硬化度に影響する要因や対策について実験結果を交えて概説し、基材を含む複合部材を用いた硬化度・各種物性の評価手法を述べる。また、環境負荷低減に向け、UV硬化に用いられる硬化光源も従来の水銀ランプ方式からUV-LEDへと切り替えられるケースも増えてきており、LEDを使用する際に注意すべき点についても述べる。また、表面加工においてはUV硬化樹脂と基材（被着体）界面が存在するが、「材質」を意識することは多いが、「表面状態」は意識しないケースも多い。そこで、一つの事例としてアルミニウムを取り上げ、基材の表面状態の経時変化に関するトピックスを紹介する。

得られる知識

• UV硬化樹脂の使用方法、主要トラブルの防止対策