電解加工技術の基礎と応用

  • 開催日2025年5月27日(火)
  • 形態オンライン【アーカイブ配信あり】

セミナー概要

セミナーのテーマ

  • 放電加工との違い・使い分けをふまえた電解加工の効果的活用法
  • 電解加工の高精度化に向けた最新技術と応用
  • 加工精度の向上を目指す最新技術動向とその実践

こんな方におすすめです

  • 難削材の精密加工技術に関わるエンジニア
  • 金型製造や部品製造で新たな加工法を検討している方
  • 放電加工では対応できない複雑形状や滑らかな表面加工を求める方
セミナータイトル電解加工技術の基礎と応用
開催日時

【オンライン配信】
2025年5月27日(火)10:30~16:30
お申し込み期限:2025年5月27日(火)10:00まで

【アーカイブ配信】
視聴期間:2025年6月12日(木)~2025年6月25日(水)
お申し込み期限:2025年6月12日(木)18:00まで

開催場所

オンライン※アーカイブ配信あり

【オンライン配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。

【アーカイブ配信】
・本セミナーは、主催会社様HPのマイページより視聴いただけます。

受講料55,000円

各種割引特典あり。詳しくは主催会社のサイトをご参照ください。
・E-Mail案内登録価格(割引)の適用
・2名同時申込みで1名分無料の適用
・テレワーク応援キャンペーン(オンライン配信セミナー1名受講限定)の適用

主催サイエンス&テクノロジー
備考配布資料はPDFテキスト(印刷可・編集不可)
オンライン配信受講:開催2日前を目安に、主催会社様HPのマイページよりダウンロード可となります。
アーカイブ配信受講:配信開始日からダウンロード可となります。

電解加工技術の基礎と応用

~難削材の加工、材料・部品製造とその精度向上に向けて~

既に電解加工を行っている方はもちろん、あらたな加工法として電解加工の導入を検討される方も是非
加工が困難な材質を直接接触せずに加工が可能、複雑な形状と滑らかな表面を有する材料・部品を製造できる
欠点・不具合への対応もふまえながら、電解加工を使いこなすための実践的な知識を解説
一品生産の金型だけではなく、航空機、自動車、医療機器等の部品製造、、、
応用拡大のネックとなっている加工精度の向上に関する最新の取り組みも解説

講師

東京農工大学 名誉教授・産学官連携研究員 博士(工学)  夏 恒 様

セミナー趣旨、ポイント

 電解加工は、電気化学の原理を生産加工に応用した技術であり、加工速度が速く、工具電極の消耗がない等の特長を有するため、一品生産の金型だけではなく、航空機や自動車、医療機器などあらゆる分野の部品製造に利用できる加工法である。電解加工は非接触の加工法であるため、難削材の加工が可能で、航空機エンジンタービン翼部品のような複雑な形状・高アスペクト比の冷却流路と機械部品の滑らかな表面の加工に適している。一方、大きな加工電流を流し、大量の生成物が発生するため、これらの生成物や熱、気体などを加工間隙から速やかに排出する必要があり、電解液を高い圧力で強制的に流す。特に、加工形状が複雑な場合、液の流れ、生成物の分布、そして電流密度が不均一になり、加工精度が悪化する。電解加工の低い加工精度の欠点を克服できれば、電解加工技術は飛躍的に利用されるようになると期待できる。
 本セミナーでは、電解加工技術の概要、特徴と応用を説明し、電気二重層、材料溶出メカニズム、溶出速度、平衡加工間隙等の電解加工の基礎を解説し、応用拡大のネックとなっている加工精度の向上に関する最新の取り組みを紹介する。なお、同じく非接触の加工法で、金型の製作に多く利用される放電加工技術との相違や使い分けについて解説する。

プログラム

1.電解加工の基礎
 (1) 電解溶出メカニズム
 (2) 加工速度と電流効率
 (3) 平衡加工間隙と電極設計
 (4) 電解液流れと加工精度への影響

2.放電加工との比較
 (1) 放電加工の概要と特長
 (2) 放電加工と電解加工の使い分け

3.電解加工の応用技術と技術動向
 (1) フラッシング動作とパルス電源の同期制御による高精度加工
 (2) 超短パルスによる微細電解加工
 (3) 液域限定による電解加工の精度向上
 (4) 気泡の積極的利用による微細電解加工の精度と生産性向上
 (5) 超硬合金の微細電解加工

質疑応答